平場ではビッグイベントの巣離れ~乗っ込みが終了。産卵で体力を消耗したヘラが一服期間を経て、体力の回復を目的に荒食いをする季節になった。今回紹介する釣り場は埼玉県吉川市にある吉川運動公園内にある。小ぢんまりとした池でヘラのほか、モエビやクチボソなどが生息しているので家族釣行に最適。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース山野正義)
概況とポイント
吉川運動公園は、周辺を流れる大場川が大雨などで氾濫した時の受け皿として造られた調整池を兼ねた公園である。園内には野球ができる多目的広場やテニスコートがある。
この公園は広々としているが、調整池を兼ねているため、日陰になる場所やトイレがない。そのため、近くにあるコンビニか公園の西側にある図書館のトイレを利用する。
釣り場は常連の手により整備されている。型にバラツキがあるものの、現在は浅ダナが好調で半日で5~25枚ほど釣れている。
周囲約200m。公園内の釣り場なので、安全を考慮しているので水深は1m前後。池に藻が生えているため、張り出し具合を見て入釣場所を決めるといいだろう。
冬場はポイントによる差が若干あるが、巣離れ後はほとんどない。風向きやモジリ、藻の状態を参考にすればいい。
使用竿は宙、底釣りともに8~12尺前後まで用意しておけばOK。池の周囲がぬかるんでいる場合が多く、特に雨の日の翌日などは長靴があると便利。
釣り方とエサ
宙・底釣りともに道糸は0.8~1号、ハリスは0.4~0.5号。宙釣り両ダンゴの場合、ハリスの長さは上20~25cm、下30~35cm、ハリはバラサ6~7号。ウキは足長の場合はボディー3.5~5cmでパイプトップを使う。
エサ配合は凄麩200㏄+カクシン200㏄+水100㏄で作り、アタリを見ながら手水で調整。エサを持たせる時はBBフラッシュを振りかけ、手水で練り込みシットリからペトコンタッチに調整する。
セットの場合は、ジャミが多いのでバラケにトロ巻きセットが釣りやすく、型も揃う傾向がある。トロ巻きセットの上ハリスは7~8cm、下15~25cm。ハリは上バラサ6~7号、下とろ掛3~5号。ウキはボディー4~5.5cmでパイプトップが適している。
バラケはバラケマッハ単品でも対応できる。粉500㏄+水100㏄で作る。ボソっ気を出したい時は、さらにバラケマッハを振りかける。魚が上ずり気味の時は、粒戦100㏄を水50㏄で作り、バラケ具合を見ながら合体させて行く。食わせはヒゲトロを使う。基本的にはトップの先端までナジミを入れ、その後に出るアタリを取っていく。
底釣りの場合、ハリスの長さは上25~30cm、下35~40cm、ハリはバラサかセッサ4~5号を使う、ウキはボディー6~9cmでパイプトップが使いやすい。
エサは基本的に底釣り用の両ダンゴを使う。ダンゴの底釣り芯華単品でも十分対応できる。ダンゴの底釣り芯華100㏄を水50㏄で作る。アタリを見ながら手水で調整。
底釣りは宙釣りと比べマブナや半ベラが多いので、アタリの選別が重要になる。モゾッ、ズルッと抑え込むようなアタリはマブナや半ベラが多い。戻し後のチックやツンと明確入るアタリを取っていくと、ヘラが釣れる確率が高い。
<週刊へらニュース山野正義/TSURINEWS編>
中の渕
入釣料:無料、釣り台かスノコ必携。