磯のゲスト魚で知られるイスズミ。大半の人が「臭くて食べられない」とリリースする。しかし、食べて美味しい種類がいる。今回はその見分け方と料理法を紹介。なかでも「イスズミのたたき」は絶品だ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
美味しいイスズミの見分け方
簡単に言えば、大きくて黒いもの。和名はノトイスズミと言い、フカセでもブッコミでも釣れる。型は40~50cmあり、まれに60cm級も釣れる。これが食べて美味しいイスズミだ。
一方、フカセ釣りでよくハリ掛かりするタイプは20~30cmのミナミイスズミで、体色は白。これはおすすめできない。
期間限定
見分け方を覚えたら、食べごろについて。美味しいのは脂が乗る1月~3月(個人的)。あくまでも九州南部での目安なので、四国や本州はもっと遅くまで食べられるだろう。
ちなみに30年ほど前の初夏、大分県でコリ魚(イヨ)の刺し身といって出され、「ヤバ級」のうまさだった記憶がある。だだ、基本的には寒い時季が美味しいので、「期間限定」と区切っておこう。
釣り場での下処理
釣れたイスズミは、すぐにナイフなどを使って締める。
動かなくなったところで、頭を落とし、ワタを取る。ここが最重要だ。この工程を自宅でやると、部屋中が独特の臭いになるので注意したい。
自宅での下処理
持ち帰ったイスズミはウロコが付いたまま3枚におろす。ここでも美味しいものの証がわかる。普通の魚だと、血合が限りなく赤に近い色だが、イスズミは茶色。見た目は悪いが、美味しい印なので覚えておこう。
3枚にしたイスズミは腹骨と中骨を取り、サク取りにする。