深場釣りは誰しも一度はやってみたい釣り物の一つ。ハードルが高いのもたしかだが、ゾロゾロと針掛かりした激旨トロキンメを味わえば、あなたもきっと病みつき間違いなし。今回は深場中毒にあなたも引きずり込みたいと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
深場釣りの魅力
置き竿で順番に投入して順番で巻くだけだと思っていないだろうか?その通り。どんな釣りでもそう。釣れる時には誰でも釣れる。
しかし時には一匹何千円もする高級魚がお隣でゾロゾロ、自分には一匹だけなんてことも。
特に冬の寒いこの時期に向けエサをたくさん食べた12月から2月頃までが旬といわれている超高級魚である下田ブランド、激旨トロキンメならなおさら。
何度も悔しい思いをして、ストイックなまでに研究の日々を送るマニアックな釣り。引き出しの多さ、テクニックがはっきり出る釣り。それが深場釣りだ。
その他にも超深海といわれる1000m以上の海底を狙う、高級料亭に行ける人か釣り人でなければ食せないベニアコウなど、深海の世界には美味しい魚があなたを待っている。
深場釣師は高級志向
乗合船で深場を専門にしている船宿には必ずレンタルタックルはあるので初心者はレンタルをおススメする。筆者のタックルは全てダイワ製で竿はマッドバイパー深海195MH、リールはシーボーグ1200MJにPEライン10号を900m巻いている。キーパーは備え付けの船宿も多いので事前に確認した方がいい。
また、写真に写る洗濯ばさみは強風時に特に有効で、仕掛け投入時に絡まないようにする便利アイテムだ。
自己流の工夫を
下田のキンメダイ釣りは一般的に20本の針を掛け枠に巻き、2Kgの鉄筋を黒潮本流である新島沖に落とし込む。初心者はタックルを含めたエサ付きフルレンタルもあるので利用したい。
手慣れてくると自分で仕掛けを巻きたくなり、お隣で多点掛けをしているとハリス長や針の種類、そしてなんといってもエサを選びたくなってくる。
下田漁具の金目鯛サガリと呼ばれる市販品は群れが濃い時には有効であるが、ここ最近、筆者は赤針19号ハリス10号85cm、幹糸28号枝間隔1.9mで好成績を上げている。
オマツリは当たり前
潮が速く、一般的に使われている銀針だと上がってきたときに誰の魚か全く区別がつかないくらいオマツリしていることがある。
このために赤針を使っているが、ときにはフロートパイプ等を入れ、魚にもアピールしながら自分の魚だと主張するためにも識別は行った方が良い。
エサ選びも多様
カツオのハラモが一般的だが、その他にもサバ、イカ、アナゴ、イイダコ、シャケ皮、サーモンハラスなど名前をあげたらきりがない。そこに今度は味付け、赤青緑など色付けが加わる。
100円ショップで山ほど購入したタッパーに分けて実釣で確かめる。青く染めたアナゴが良かった、赤く染めたイカが良かったなど、エサ作りは料理を作る感覚だ。