深場釣りは誰しも一度はやってみたい釣り物の一つ。ハードルが高いのもたしかだが、ゾロゾロと針掛かりした激旨トロキンメを味わえば、あなたもきっと病みつき間違いなし。今回は深場中毒にあなたも引きずり込みたいと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
番匠高宮丸で実釣
実釣当日は凄腕、高性能装備の番匠高宮丸に乗船。
下田須崎港を出港して一時間半、エンジン音が止み小澤長夫船長の「さぁ、準備しておいて~」のアナウンスで釣り人は動き出す。新島沖、通称トンガリだ。
ミヨシから、石塚ダイワテスター、ダイワの鉄人である田淵テスター、筆者と続き、合計8名での釣行であった。初回はトモからの投入であったが、投入は何度やってもドキドキする。
投入
1日の投入数は8回以内と決められており、1回の失敗は命取りだ。30分以上はお休みタイムとなってしまい、貴重なキンメダイにありつく可能性が減る。
順番に投入は行い、船長の指示で投入を行わないとオマツリするので注意が必要。
投入したらすぐにスプールの糸フケが出ない様にしないと糸絡みする場合があり、うねりがあるときは特に注意が必要だ。
着底はPEラインが一瞬ふわりとフケたり、スプールの回転が緩くなるので見逃さず、着底したらすぐに10m程度巻き上げ底立ちを取ってからスタートになる。
当日の状況
「どんどん糸出して」とアナウンス。クラッチを切り、500m、600m、700mと潮に同調させ、ほどなく「それではとめて。後ろから巻いていくよ」の合図に、捨て糸が切れない程度にドラグを効かせしばしの待機。待機中に切れてしまったらゆっくりと巻き上げを行わないと周りとオマツリする。
巻き上げは、シーボーグ1200MJならばSPEEDモードでPL20が基本。先に巻き上げているお隣の方に水深を聞きながら追い越さない様にすることが大事。
取り込み
キンメダイは深海から上がってくるが取り込み時に外れることがあるので、必ずアシストしてもらった方が良い。多点掛けでは竿も大きくしなり、巻き上げ時にビクビクと竿先が揺れる。サメやイルカに横取りされないか気が気ではない。
また、PEラインは5%前後の伸びがあり、重ければ重いほど手前で巻き上げが止まってしまう。
しかし、この時に絶対にゼロリセットはしてはならない。もしも次回捨て糸が切れて魚が付いていなければPEラインが収縮していて竿先が折れる危険がある。
当日の最終釣果
当日は、サメにもイルカにも横取りされず、全員納得の大漁であった。
夕方からの雪予報に筆者はノーマルタイヤであったので早々と退散。旬のキンメダイのレシピを考えながらの帰宅になった。
食べれば深場地獄まっしぐら
一度でも自分で釣り上げたキンメダイを食せば、あなたも深場のトリコになるのがおわかりいただけると思う。
刺身に煮つけに、そしてなんといっても鍋!深場地獄へようこそ!
<前島宣秀/TSURINEWSライター>