石川県七尾市の能登島へ、カレイを狙って2日間遠征してきた。北陸の投げカレイの聖地で、良型41cmのイシガレイを頭に続々の釣果となった。2日間の遠征釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・長谷川靖之)
能登島へ遠征カレイ釣り
私は大阪に住んでいるので、カレイ釣りといえば大阪府の泉南、兵庫県の明石周辺、淡路島に釣行することが多い。この辺りで釣れるカレイはほとんどがマコガレイで、特に明石界隈で釣れたものは、背中の筋肉が盛り上がっており、お刺し身にすると絶品だ。
わざわざカレイ釣りで遠征をする必要もないのだが、1年に1回は行きたい釣り場がある。石川県七尾市の能登島だ。
能登島で釣れるカレイはほとんどがイシガレイで、マコガレイに比べると食味は劣るが、アタリの大きさと引きの強さが魅力だ。
また能登島は釣り座の際まで田園が広がり、のどかな風景のなかでゆっくりと釣りを楽しむことができるのも楽しみのひとつだ。
ポイントは無関地区の護岸
そんな能登島に1月28~29日にかけて釣行した。1月27日の夜に堺市の自宅を出発する。
今回は平日釣行ということで、クラブメンバーとは都合がつかず単独釣行だ。したがって高速代を節約するため、琵琶湖の西回りで北上し、敦賀インターチェンジから北陸道に乗った。途中仮眠もしながらのドライブで現地到着は午前8時。冬型気圧配置が緩み、風もなく絶好の釣り日和だ。
当日のポイントは、昨年中型ながらもカレイの数釣りが楽しめた無関地区の護岸を選択した。このポイントは駐車場から護岸沿いに15分くらい荷物をかついで歩かなければならないが、それだけ釣り荒れもなく楽しみなポイントだ。
当日のタックル
当日のタックルと仕掛けは、硬調子の投げザオと大型スピニングリールを用意。ミチイトはPEライン3号でその先にPEライン5号のチカライトを結ぶ。
能登島は手前に海藻が群生しており、掛かったカレイを一気に浮かせなければならないので、オモリはジェット天秤30号をチョイスする。
仕掛けはモトス10号でハリスは7号、ハリは大型イシガレイを想定してカレイバリ16号とした。
エサのアオイソメを1つのハリに4~5匹を掛けてアピールする。
1投目に良型41cmイシガレイ
早速80m付近のカケアガリを中心に、4本のサオを並べた。まずはエサ取りの状況をチェックするために、最初に投入した仕掛けを回収すると、上バリも下バリもエサはそのままだ。これならじっくり腰を据えて釣りができそうだ。
すると早速カレイからの反応が出る。といっても車に荷物を置き忘れたので、釣り座を離れていて戻ってみると、4本のうち左端のサオがあさっての方を向いていたというのが実際のところ。ミチイトもダラ~ンと垂れているので、間違いなくカレイだろう。
フケた分のイトを巻き取ってから大きくアワせると、ズズ~ンとした魚が動く感覚。もう一度大きくアワせてから一気に巻き上げを開始する。
手前の海藻に潜られないように速巻きするが、それでも強い締め込みで魚を沖で浮かせることは難しい。やがてオレンジのジェット天秤の後ろに薄茶色のイシガレイ独特の柄をしたひし形の魚影が姿を見せた。
護岸の前にはテトラが投入されているので、タモは使えず、一気に抜き上げる。手元に飛び込んだ魚体は産卵後で薄いものの元気だ。メジャーを当てると41cmの良型。朝の1投目に釣れると気分的にも楽で、ゆっくりと釣りを楽しめる。