春磯の人気ターゲットで知られるイシダイ。春はノッコミ期にあたり、浅場に良型が接岸してくる。そこで今回は「春イシに挑戦しま専科」と題し、攻め方のキホンと食い渋り時の対処法などを紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
イシダイ釣りのタックル
サオとリールは専用のものを使用する。最近は安価で質のいいものが多く、ハードルも低くなった。サオは5mほどの長さで、硬さはMH(ミディアムハード)。ちなみに軟らかい順に4段階あり、M、MH、H、HH。最近はMより軟らかいL(ライト)やHHより硬いHHH(トリプルH)もある。
リールはカウンター付きのイシダイリールがよく、これにミチイトのPE(編み糸)を巻く。号数は12~18号と段々にあるものの、12号がおすすめ。これ以上太いと、根掛かりした時に切りにくい。
仕掛け
仕掛けは2通りあり、真空オモリ(中通し)を使う方法と捨てオモリ式に分けられる。底根が荒い場所では根掛かりが多いため、捨てオモリ式がよく、海底がフラットなところでは真空オモリがいい。初めて乗る磯は捨てオモリ式が無難だろう。
エサ
エサはまきエサ、つけエサともに赤貝がベスト。水温が低い春先はエサトリが少なく、軟らかい赤貝だけで十分。だだし、4月ごろになると、次第にエサトリが多くなってくる。
それでも手数で勝負するなど、赤貝にこだわってほしい。何故なら、エサトリに強いガンガゼを持参しても「赤貝はすぐに取られるが、ウニは全く触りもしない」ことがよくあるからだ。
赤貝の付け方
エサの付け方は、赤貝をむき身にし、1~2個ハリに刺す。これを基本とし、エサトリの状況により、個数をかえる。
エサ取りが少ない時は1個。多い場合は3~4個。これでもエサが取られるときは荒割りにしたものを殻付きの状態で、3~4個付ける。
釣り場
釣り場は沖磯はもちろん、堤防からでも狙える。イシダイの住みかになる沈み瀬が豊富なところが条件だ。
釣り具店で道具などを揃える際に詳しく教えてくれる。この時、紹介してもらった渡船にたずねるのもいい。
タナ
準備ができたら、仕掛けを投入する。場所にもよるが、カウンターで15m前後から攻め、徐々に浅く。
春イシは少しでも水が温む浅場を好むためか、10m前後の浅ダナで食ってくるケースが多い。そのため、しつこく浅ダナを探ってほしい。
アタリとアワセ
アタリとアワセについて。基本的には「走るまで待つ」ものの、これが春イシで一番難しいところ。なかなか食い込まないうえ、居食いする場合もある。穂先にコツンコツンとアタリが出たら送り込み、穂先を押さえ込んで走り出したら、大きくアワセを入れる。一連の動作がしやすいよう持ちザオで挑戦しよう。
魚がサオに乗ったら、一気にリールを巻き上げる。ここでもたもたしていると、たちまち根に潜られるので、急いで根を切ることが大事。リールは強引にゴリ巻きする。