今年も鹿島沖にタチウオの群れが押し寄せてきたとの情報をキャッチ。速攻で出かけてきました。当日は手返しのいいルアーに分があったものの、エサ釣りにてドラゴン含む良型24匹を確保。大満足の釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
常磐海域のタチウオ釣り
2年前になんとなく釣れだし、昨年大爆発した常磐海域のタチウオ。関東圏のタチウオ釣りといえば東京湾、せいぜい外房と信じて疑わなかっただけに、この構図は私自身半信半疑。「数十年レベルの珍事なのでは?」と思っていました。
とはいえ、「もし今年も釣れだしたら行ってみよう」と頭の片隅に留めておいた所、1月中旬ごろ本当に釣れだし、すぐさま予約。「幽霊魚」の異名をもつ魚だけに、いつパッタリ釣れなくなるかわからないですからね(因みに昨年は3月末でパッタリ)。
ポイント
因みにポイントは、鹿島沖から大洗沖、日立沖、さらには福島の小名浜沖までと広範囲。日によって「先週は東海沖、今週は大洗沖」と、どこに群れが現れるかわからないところが「船長泣かせ」のようなのですが、そこは各釣り船、もちろん無線で情報共有しているそうです。
特徴
また、常磐海域タチウオ釣りの特徴は、水深20数mから深くても50mと、冬場でもポイントが比較的浅場であることと、何より「スレていない」ので、群れの真上にエスコートしてもらえれば初心者でも入れ食いが約束されること。実際、今回の釣行では「高活性時はテクニック無用」という状況でした。
ルアーかエサ釣りか
今回おお世話なった鹿島の不動丸では、基本ルアー(メタルジグ)かエサのどちらか。テンヤも一応可能とのことなので、希望ならば電話予約時に確認を。因みにこの日は船中約3:1でルアーが多い状況でした。
ルアーを希望する場合、ジグの重さは100~150g。入れ食い時はかなりの数をロストしていた印象なので、予備のリーダー、そしてメタルジグは多めに持ち込みたいところです。
また、エサ釣りを選択する場合は、オモリ60号(状況により80号、100号の場合もあり)にハリス1.5~2mの1本バリ。こちらもハリスがよく切られるので、予備の仕掛けは多めに。エサのサバ短は25本前後入っているものが1パック支給され、別途500円で追加購入が可能。うまくやれば、エサ1パックが20匹前後のタチウオにかわってくれます。
クーラーボックス
クーラーボックスについては皆さん40~60Lを持ち込んでいました。「タチウオ1匹×1L+α」の計算式(私が勝手に作りました)にて、自分の腕、そしてご自宅の冷凍庫のキャパと相談の上、身の丈に合ったサイズを持ち込んでください。その他、ワニバサミやプライヤー、鋭い歯やヒレでケガした際に備えて絆創膏もあると重宝します。
朝イチは爆釣
4時半に鹿島旧港を出港し、途中スローダウンして反応を探していたようですが、すぐに「ここはダメだね」とのアナウンス。船はさらに北上。最終的には大洗沖に形成された船団に紛れ込みました。そして開始早々船中のサオが軒並み弓なり!船長「血抜きなんてしている場合じゃないからね!」とアナウンス。釣れる時は手返し重視でいきましょう。
入れ食いタイムはしばらく続き、船長の意に反し、血抜きしながら少々手返しの悪い釣り?をしていた私も、何とか9時前に20匹確保。因みに手返しが圧倒的にいいルアー組は、私の3倍位のペースで釣っていました。
良型中心
また、大洗沖の群れは魚影の濃さもさることながら、型もよく、指4本サイズが小さく感じるくらい。そして圧巻は私の太い指で5本オーバー(帰宅後計測1m22cm)の、いわゆるドラゴンの登場!
1パック目のエサが9時ごろに尽きてしまうも、追加購入を一瞬躊躇してしまうくらい、この時点で私の43Lのクーラーボックスはいい感じに埋まっていました。
後半はポツポツ
エサを追加購入し、余裕綽々で後半戦を迎えるものの、状況は一変。前半全は有効であった「タダ巻き」では全くアタらず。反応はあるものの、魚の活性は落ちてしまったようで、色々試してパターンを見つけ、頑張って誘わないとアタらないような、いわゆる東京湾みたいな状況?に。
そこで私の選択した奥の手は……置きザオにして遅い朝食タイム。ちょっと疲れちゃったし(笑)。すると、まさかのアタリが2回!ハリ掛かりこそしませんでしたが、2回とも魚はデカそうだっただけにちょっと残念でした。
そんなこんなで11時の沖上がり直前、ミチイトが切られ、テンビンから下をロストしたところで納竿。エサ釣りを選択する場合、念のため予備のテンビンもお忘れなく!