全国的なブームを迎えているマグロ類を対象にしたジギング。なかでも盛んなのが、三重県から紀伊半島にかけての熊野灘を舞台にしたトンジギ(ビンチョウジギング)だ。重いジグで広いタナを誘い続けるゲームであり、ヒット後のファイトにも体力が必要だが、タックルのチョイス次第でハードルも低くなる。今回、効果的なロッド選定について、その基本と、テイルウォークのスタッフ相川琢眞さんによる熊野灘を舞台にしたフィールドでの実践をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部)
様々な誘いを試す
なんとも悔しい一撃だったが、気を取り直してゲームを再開。ワンピッチ、コンビネーションジャークと繰り返すが、アタリはない。
谷口船長から魚探に出た反応の水深を知らせるアナウンスが入る。
相かわらず風波が強いが、高弾性ロッドの切れのよさを活かし、相川さんはショートピッチで魚群の入るレンジをち密に攻めていく。
僚船でマグロヒット
後半に差し掛かったころ、相川さんは、体力と集中力を維持するべく、柔軟性の高い634/FSLにロッドを変更。ジグも350gと軽くし、ナチュラルな誘いを繰り返した。
近くを流していた僚船では、ビンチョウが単発で上がったと無線が入った。相手は神出鬼没、あきらめてはいけない。だからこそ、この釣りでは、集中力と体力が維持できるゲームマネージメントが大切なのだ。
船中でカツオ登場
やがて時間は午後を迎え、船中ではカツオが上がったが、第2打のないままロッドオフとなった。
動画でトンジギ釣行を観る
今後の展望
これから早春にかけ、ベストシーズンに入っていく熊野灘のトンジギ。最盛期の2~4月になれば、10㎏前後のビンチョウが数釣れるようになり、20kg台のビンチョウやキハダも交じる。
体力と根気が必要なゲームだが、当たればデカイ。適確なタックル選定で、自身の体力と集中力をフルに発揮し、ヒットチャンスと夢をつかんでほしい。
<TSURINEWS編集部>