猛暑日が続く今年の日本列島。熱中症のニュースをよく見る人もいるのではないでしょうか?私達釣り人も例外ではありません。今回は『侍Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック』でもおなじみの現役ドクターに熱中症の対策を解説してもらいました。
侍ドクター近藤総一朗が教える応急処置
脈拍や呼吸回数の増加、顔色の蒼白感、唇のしびれ、軽いめまいといった初期の熱中症症状が起こったら、この時点で、十分な水分と電解質補給を行い、風通しのいい場所で、脚を高めにして横になり首や頭部、脇などを氷や冷水タオルなどで冷し熱中症の進行をくい止めます。
これを我慢して同じ状況で頑張っていると、熱中症が進行し、頭痛、吐き気、嘔吐などが加わってきます。
沖釣りで気をつけることは、これらの症状が船酔いや、単なる寝不足として軽視されてしまうことがある点です。
不幸にも、これ以上進行するとショック状態となり意識をなくしてしまうことになります。このときの処置は、やはり脚を高めにして横になり、衣類を緩めて、とにかく体を冷却。必要によっては人工呼吸を行います。
そして、船長を通じ、海上保安庁(118番)へ、早急に連絡しましょう。
まとめ
高齢者、肥満者、普段運動をしない人、暑さに慣れていない人、糖尿病、高血圧、心臓疾患などで薬を服用している人、引っ込み思案の人、船酔いしているのに我慢して釣りを続ける人などは熱中症になりやすいと言えます。
自分だけのことでなく、ベテラン釣り師は、リーダーとなり同乗者の身体の条件、体調を把握して、早めのアドバイス、対処を心がけてください。
<近藤惣一郎/TSURINEWS編>