瀬戸内海播磨灘のジギングゲーム。11~12月はブリの群れが回ってメーター超、10kg超が内海でも現実になります。今回は明石沖のカンタマで選んだ潮回りの朝の時間帯に集中して、ジギングで青物を狙います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
過去の実績日を調べる
海釣りでは、潮が動かないと魚の就餌が活発にならず釣りにくいのは誰でも知っている事実です。しかし、魚が反応するような潮はいつ動くのかというと、これがなかなか悩ましいところです。大潮は干満差が大きいので潮がよく動くのはわかるが、いったいにどの時間帯がとなると、上げ七分下げ三分などのことばもあるものの、また難しいです。
良策がひとつ。過去の実績日を狙います。おもしろい釣りをした日は、記録や写真があるもので、その日付を旧暦にして、さらに今年の新暦に置き直すと、その日は、実績日とほぼ同じ潮です。
潮は、月の引力に深く関係しますが、旧暦は太陰暦で月齢と同調しています。閏があったりもしますが、まあ十中八九同じ愉快な想いができる可能性が出てきます。旧暦同日でなくても前後日でもうまくいきます。同じ釣り場所の同じ時間帯という条件が付きますが、不思議にうまくいき、愉快がひとつ増えます。
旧暦で潮回りを確認
今回、私の全力作戦行動の日は、旧暦で9月30、10月1、2の新月を挟んだ大潮の日。過去3年間、この潮でいい思いをしている愉快な釣り日和です。それを今年の新暦に置き直すと、11月4、5、6の3日間。天気予報も小春日和です。
当日は、場所、時間帯、流す潮筋を同様にして狙います。いましたいました青物の群れがいました。水温も平年並みに落ち着いていて、大きな群れが、青物の朝ごはん食堂のあるカケアガリにやってきました。狙った潮で釣ると、倍増おもしろい釣りになります。
タチウオ新子がエサ
画像にはできませんが、胃の内容物はエサが何かを教えてくれる情報源です。食べている主体は、この時期特有のタチウオの新子です。40cmくらいある長いのでも胃の中で折りたたまれるようになって入っています。
タチウオ新子は、泳ぎも遅く絶好のエサになるのでしょうが、他にアジやシラスイワシの小魚にエビまで、手あたり次第に食べています。胃が3倍以上に膨れ上がるほどの食欲で、さらにジグを追いかけるのですから、越冬前の荒食いなんでしょう。
冬が近づくとシラスイワシを荒食いしますが、まだ僅かです。シラスの時期になると、これまた脂が乗ったおデブなハマチになり、ジギングよりチョクリ釣りになります。
ジグは通常サイズでOK
タチウオの新子を食べる時を関西ではタチパターンと言いますが、タチウオしか食べないわけでないので、よく使われる細く長い200~300gのタチウオみたいなジグは使用していません。シルバーカラー基調はいつものことで、120~160gのジグを使って、タチウオを目いっぱい食べている青物を釣っています。
今回は、PEライン2号で潮切れをよくして150g前後のジグを動かしましたが、使いやすいこのジグで、釣果が左右されたとは思っていません。ジグは、大きすぎると見切られますが、「小さい」は動きに応じて食ってくるはずです。