堤防から狙うクロダイフカセ釣り入門解説【道具・場所選び・釣り方】

堤防から狙うクロダイフカセ釣り入門解説【道具・場所選び・釣り方】

クロダイといえば誰でも気軽に狙えるということで、非常に人気のあるターゲットではないだろうか。今回は波止からのフカセ釣りでの狙い方を解説したい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 鈴木規之)

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海釣り 堤防釣り

釣り場の選び方

身近な波止などどこでも狙えるが、確率を上げるためには時期にあった場所を選択する必要がある。例えば私がよく行く三重県南部を例に挙げると、10月の落ちから2月初めの乗っ込み初期にかけては外洋、または湾口が狙いめとなる。

その後2~4月にかけて徐々に湾内、湾奥での乗っ込み釣果が増えてくる。5月から6月は産卵後のアフター狙いで、場所によるが乗っ込みのピークから1~2カ月後のポイントが良い。7月から9月は最盛期で、湾奥の浅場を中心にどこでも可能性は高くなる。これが三重県南部のパターンだ。

堤防から狙うクロダイフカセ釣り入門解説【道具・場所選び・釣り方】湾奥の護岸(提供:週刊つりニュース中部版 鈴木規之)

一方で知多半島は外洋から離れており、大きな河川もあるので冬場はかなり水温が下がる。釣れるポイントもあるにはあるが、初心者にはお勧めできない。4月の産卵前、7~10月の暑い時期が狙いめとなる。

このようにエリアごとの大まかな傾向を知っておきたい。次に水深だが2~4ヒロ程度の浅場が釣りやすい。浅場のクロダイは活性が高い傾向にある。また水深が深いとエサ取りによってタナまでエサが届かなったり、釣れるタナを探したり、また海中の仕掛けの状態がイメージしづらくなるなど難易度が上がる。

堤防から狙うクロダイフカセ釣り入門解説【道具・場所選び・釣り方】小突堤も狙い目(提供:週刊つりニュース中部版 鈴木規之)

逆に1ヒロの超浅場でも釣れるが、このようなポイントは基本的にかなりの遠投が必要になるので、同じく難易度が上がる。これらを考慮してポイントを選択すればいいが、人が多い有名漁港にこだわることはない。むしろグーグルマップなどで見つけた小突堤や、ちょっとした岸壁の方が釣り人のプレッシャーも少なく、好釣果が上がることが多い。皆さんも自分だけの釣り場を見つけてほしい。

ポイントの選び方

釣り場の中でのポイント選びだが、共通して言えるのは釣り座からの距離で、15~20m以上の範囲を狙うことが多い。サオ下で釣れることもあるが、浅いポイントを狙うのでやはり少し距離を取った方がいいと思う。

逆に20m以上の遠投となると風や上潮の影響が大きくなり、ウキも見えづらくなるので難易度が上がるが、釣りこなせる状況なら狙ってみてもよい。それから目視やグーグルマップでカケアガリや根の場所が判断できるなら、その周辺を狙うのも面白い。

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