11月中旬に開催された「リョーマの休日 ハマちゃん釣りバカップ」を取材。釣りだけでなく、高知県内の自然や人々に改めて魅了されたぜよ!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター濱堀秀規)
優勝は62.5cm
大会結果は、62.5cmのマダイを釣り上げた、十万和行さんの優勝。2位は渋谷嘉彦さん(51.5cm)で、3位は濱尾英史さん(51.1cm)。
入賞とはならなかった参加者も、マダイや大物のクエ、アオハタのほかに、チダイ、大アジ、イトヨリダイ、サバ、エソ、サバフグなどたくさんの魚種に恵まれていた。
サポーターが大活躍
「釣りバカップ」は当初、今年6月の開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期していた。高知県庁をはじめ、主催者や関係者の方々はさまざまな心配も多かったと思う。特に今回が第1回開催ということで、四国四県の釣具店や卸業者、地元釣りメーカーなどが協力や協賛をしており、高知を釣りで盛り上げようとする意欲が存分に伝わってきた。
大会への力の入れようを特に感じたのは、「サポートスタッフ」の多さである。約70名の参加者に対し、その半数もしくはそれ以上のスタッフ(約40名はいたように思う)が運営に携わっていた。サポートスタッフは各船に数名ずつ乗船し、釣った魚を救ったり、針を外したりするのはもちろん、小学生や女性など不慣れな参加者にも優しく支援の手を差し伸べていた。
誘導や計量なども含めて、参加者たちが快適に大会に参加できたのは、こうしたサポーターのおかげであるのは明らか。高知の人々の「迎え入れる気持ち」が大変よく伝わってきた。
SDGsに関する講演も
帰港後には、「SDGs」に関するイベントもあった。SDGsとは、地球の環境を守り、持続的な豊かさを継続していこうという取り組みだが、17の目標の中には「海の豊かさを守ろう」がある。海洋ゴミの削減や海洋資源の確保もSDGsが設定する目標となっているのだ。
トークショーでは、NPO法人「黒潮実感センター」の神田優センター長が登壇。「海洋プラスチックゴミの問題について」と題する講演があり、参加者たちは熱心に聞いていた。もっと多くの人たちに聴いてほしい内容であった。その後、大会参加者やスタッフで、会場周辺の清掃活動を実施した。
来年に次回開催も決定
高価な景品が当たる抽選会、表彰式と進み、濵田高知県知事のあいさつ、上位者への質問コーナーもあった。最後には、大会実行委員会の久場幸信会長が閉会のあいさつを述べ、幕を下ろした。
そして、「来年5月28日に第2回大会を開催する」とのサプライズ発表もあった。会場からは「おー」とか「えー」との驚きと共に拍手が沸き起こった。次回はタイラバだけでなく、ルアーでの釣りも検討されているようなので、詳しく内容が公表される時を待ちたい。
また高知県に来られるのかと思うと、嬉しくなった。次回は記者としてだけではなくて、「兼参加者」で来たいなあと考えている。来年度以降の大会開催にも大いに期待したい。
脱藩して高知県へ
今回の「釣りバカップ」の取材は、まさに「海曜日」な気分だった。高知県の海は透明度も高く美しい。この海には、初めて出合った知らない人同士でも友達にさせる力がある。あなたも脱藩して、高知県へ行こうぜよ。
『釣りバカ日誌』ハマちゃんのモデル・黒笹さんも、高知の自然に魅了されて移住したそうだ。こんなに素晴らしい海や山、川という遊び場があるのだから、人が集まってくるのもうなづける。地球の7割を占める海。高知の海は広い。私も再々高知にいく機会が増えそうである。だって、地球は僕らの遊び場だもの。
<濱堀秀規/TSURINEWSライター>