11月中旬に開催された「リョーマの休日 ハマちゃん釣りバカップ」を取材。釣りだけでなく、高知県内の自然や人々に改めて魅了されたぜよ!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター濱堀秀規)
高知県知事杯が初開催
11月13日(土)に「リョーマの休日 ハマちゃん釣りバカップ」第1回高知県知事杯が開催された。大会名にある「リョーマの休日」とは、高知県が展開している観光キャンペーンの名称だ。つまり、今回の大会は観光キャンペーンの一環としての釣り大会という少し変わった開催経緯がある。
「リョーマの休日」キャンペーンでは、「あなたの、新休日。」をコンセプトに、高知の豊かな自然を「山曜日」「川曜日」「海曜日」といった切り口で紹介している。
今回の取材を通して、高知県の自然や人々に魅了され、何度でも行ってみたい場所であることを改めて実感した。今回は、高知県の魅力と、大会の様子をレポートする。
高知県の有名人や食べ物
同じ四国にある徳島県出身・在住の筆者にとって、隣県の高知県の印象と言えば、歴史上の人物では「坂本龍馬」や「ジョン万次郎」。観光や食べ物では、子どもを連れて行ったホエールウオッチングの「くじら観光」に、行くと必ず食べる、うまみたっぷりの「カツオのたたき」。そして、食べ出したらば止まらない「芋けんぴ」。野菜だと「ショウガ」に、「シシトウガラシ」。花は生け花に栄える「グロリオサ」。
高知県民に長く親しまれている「ミレービスケット」は、国内に複数の加工店があるが、野村煎豆加工店(高知市)で作られた「ミレービスケット」の味が一番おいしいと思う。
久保田食品(南国市)の「アイスクリン」も定番である。筆者が勤務するビルの地下売店でもアイスクリンが販売されており、夏だけでなく、冬でもおいしくいただいている。
漫画に野球、そして釣り
“土佐人”は、荒々しい太平洋の自然でもまれているため、芯は強いが、おおらかで心が広い人たちといった印象がある。
有名漫画家も多い。クイズダービーの「はらたいら」さんに3000点。アンパンマンの「やなせたかし」先生、フクちゃんの「横山隆一」先生など多くの漫画家が輩出されている。高校生が競う「マンガ甲子園」も高知県で毎年開催されており、次の時代をになう全国の若い力を育てている。
高知県は昔から高校野球も強い。”これに勝てば甲子園”という東四国大会では、毎年のように高知県代表が徳島県代表に勝っており、東四国の代表校として甲子園に進んでいた。
そして、魚種豊富な太平洋での大物釣りが最高に魅力的である。筆者が住んでいる地域は、太平洋に面する高知県・土佐とは正対しており、より一層、憧れの気持ちは強い。
高知県の釣りの魅力
高知県は山・川・海の自然が豊かで美しく、魅力にあふれた県である。「海を豊かにするのは、山の豊かさ」と言われるが、森林面積率が全国一の高知県は、間違いなく山からの栄養が川や海を豊かにしている。
これまでにも、高知県内への釣りではいろいろな場所に出かけた。磯のグレ釣りでは、足摺磯や室戸磯、須崎磯での数釣り。「クーラーに入らんわー、干物にして誰に配ろうか」と喜んだり、宿毛市の沖合にある鵜来島での大グレにブチブチ切られてもてあそばれたり。須崎磯では釣具メーカー主催の大会で表彰台に上ったこともあった。
チヌ(クロダイ)釣りでは、友人が団子でのカセ釣りに凝っており、毎年須崎のカセや筏釣りに。一方の私は、春の中土佐町久礼の磯で60cmオーバーの巨チヌ狙い通いが中心で、高知県内各地に出かけた。
船釣りでは、職場の上司と共に、大荒れの室戸沖で船酔いと闘いながらのブリ釣りや、高知港から巨大カンパチやスルメイカ狙いで太平洋へ。
高知県の「釣りの魅力」は、海の豊かさがもたらす、魚種、そして魚影の豊富さにある。