ドラグ設定。どんな釣りでも大事なことです。筆者は魚が釣れるかどうかは、リールの機能としてはドラグが8割だと思っています。スーパーライトショアジギングの対象魚別のドラグ設定について確認しましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ドラグ設定が命
スピニングリールのドラグといえば、ご存知のように、リールの頭部分のドラグノブを回して調整します。ドラグを反時計回りに緩めると、負荷に追従してイトが出ていきやすくなります。締めると、魚の泳ぎを制御します。
ライトゲームやシーバス相手だと、ドラグはある程度「緩め」が原則です。しかし、どんな魚がくるか予想できないスーパーライトショアジギングは、その都度のドラグ設定が命。たとえばPEライン0.4号でメジロがきて、ドラグをフルロックしているとラインブレイク必至です。
では、対象魚別に大体どの程度のドラグ設定にすればいいのか、紹介していきます。ラインウェイトは、PEライン0.6号のアベレージ14lb程度で話を進めましょう。
大型魚相手の場合
まずは大型魚を相手にする場合です。
タチウオ→強め
タチウオゲームのドラグに関しては、意見が分かれるところでもあります。食うのがヘタクソな魚なので、ドラグは緩めでルアーのハリが動きやすくした方がいい、という見方もあるようです。しかし一般には、少しドラグは締め気味に設定することをオススメします。
理由は、タチウオは「アワセ」が大事だからです。緩めにして「食わせ」にするのもいいですが、ルアーゲームではアタリ即アワセで、ドラグをあまり滑らせず掛けていく釣りにした方が、ハリがかりがよくキャッチしやすいです。
中型青物→強めの中の弱め
ハマチくらいの青物であれば、スーパーライトショアジギングのラインウェイトでも十分に寄せられます。この場合のドラグは、ラインウェイトが14lb程度と仮定するなら、「強めの中の弱め」という微妙なポイントに設定しましょう。ラインブレイクを恐れてドラグを緩めてしまうと、青物は制御できません。
ラインウェイト14lbというと、6kg程度の負荷に耐えます。ハマチというのはどれだけ肥えていても自重2kgもありません。猛烈に海中に突っ込まれても5kg程度の負荷です。ドラグフルロック5kgの2500番リールならば、そこから2回転半くらい緩めておけば、まず切れることはありません。
シーバス→緩め
食うのがヘタな魚としてタチウオと共に挙げられるのが、シーバスです。シーバスがメタルに反応するのは岸ジギなど限られていますが、オープンウォーターに投げて釣るのでも、やはり多少緩めにして、食うのがヘタクソな部分をドラグを滑らして補ってあげるべきでしょう。
小型魚の場合
続いて小型魚の場合を紹介します。
根魚→強め
30cm、40cm級の根魚となると、根に潜られると14lb程度のラインウェイトでもなかなか引き剥がせません。一発で勝負をつけようと思うなら、ドラグはフルロックに近いくらいにして、アタリ即アワセで上を向かせましょう。
グルーパー類以外は、即アワセで上を向かせると後は頭を振りながら浮上してきます。
アジサバ→活性次第
アジやサバといった小型の回遊魚、25~40cm級までエリアによってはSLSJで狙えます。この種の小さな魚は、ドラグは活性次第というところです。
群れが濃いときには基本的に筆者はあまり意識せずに、青物相手と同じくらいにしていますが、食いが浅いときや魚影が薄いときには、やはり緩めにしておく方がキャッチ率を上げられるでしょう。特にアジは口切れしやすいので、ジグで掛けてもゆっくりと巻いて獲りましょう。