めったに釣りに行かないのが磯の底物釣りなんですねー。なんといっても、イシダイ、イシガキダイは幻の魚って言われていますから、ボウズは当たり前…みたいなところがあるんですわ。そんな幻の中でも比較的釣りやすいのが、イシガキダイです。暑い夏の盛りを過ぎるころから、磯にも上がりやすくなってきます。ただし、飲み物だけは十分に持って行かないと、水分不足で熱中症になりますからね。釣ることよりも、まずそちらが最優先ですよ。
作り方
1.下処理して、3枚におろし、皮を引きます。でもこの皮は捨てないでくださいね。皮は湯引きやなますにすると、もちもちとした食感がたまらなくおいしいですからね。
2.まず、氷水をバットなどに用意してください。斜めにしたまな板の上に皮を取った身を並べ、上から沸騰したお湯をかけます。裏返して同じように。透明な身が、一瞬で白くなります。
3.お湯をかけ終えたら、すぐに氷水の中へ入れて冷まします。
4.あら熱を取ったら、水分をキッチンペーパーでふき取り冷蔵庫へ。
串に刺して、両面をコンロの火であぶってもかまいません。少し手間ですが、焦げ目がつくと香ばしいですよね。
5.今回の薬味は、青ネギは小口切りに、大葉は千切りに、みょうがとニンニクとしょうがはみじん切りにして、カイワレ大根はざくっと切って中央に盛り付けました。まんべんなく散らしてもオーケーですよ。
6.中央にスダチを飾ざれば完成です。
食べる直前まで、ラップをして冷蔵庫に入れておきましょう。
直前に冷蔵庫から出し、ポン酢をたっぷりとふりかけて、薬味を混ぜながら味わってください。
あーっ、もう、たまらん!!
そのポン酢ですが、私は高知県馬路村の「ポン酢しょうゆゆずの村」が好みです。ポン酢にしては高価なポン酢ですが、魚には抜群に合います。一度お試しあれ。
夏のイシガキダイは、本当に脂が乗っています。その脂とポン酢、そして薬味がさらに味を引き立ててくれますわ。
<週刊つりニュース関西版 安田明彦/TSURINEWS編>