ハゼの『ミャク釣り』経験者向け解説:フロロとPEラインを徹底比較検証

ハゼの『ミャク釣り』経験者向け解説:フロロとPEラインを徹底比較検証

ミチイト素材でハゼ釣りの釣況がどうかわるかを検証している。今回は、前回のテストで成績のよかった、フロロカーボンラインとPEラインを、ポイントをかえて様々な状況下で追加テストしてみた。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)

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牧野博

初めて投げ竿を持ったのはもう50年近く前、関東で就職してからクラブに入会し、投げ釣りの面白さに魅了されました。根掛かりの多い砂地の磯場や河口内でわざわざ引き釣りをするという特異な習性があるほか、秋にはヘラ竿を持って汽水域を徘徊することもあるようです。

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堤防釣り 海釣り

3ポイントでの結果

前回のテストで、モノフィラメントのイトとして最も総合性能のよかったフロロカーボンと、ほぼ同等の釣果や操作性を示したPEラインを3種の異なった条件のポイントで実釣比較してみたのが今回のテストである。ポイントの想定としては、関東から関西までの様々な釣り場の情報を考慮しながら、3種類のポイントを選んだ。

南海鉄橋上流の河原

その一つ目(テスト1)が、河原に降りて釣ることができるポイント(紀ノ川右岸・南海鉄橋上流側の河原)。

この条件のような場所は、近年少なくなっているが、干潮からの上げ潮をとらえると短時間で面白く釣れる。比較的良型が多いのも魅力である。干潟のクリークのような場所でも、入れる可能性があれば絶対に狙うべきポイントといえる。カケアガリや変化のある場所がわかりやすいので、そのようなポイントを次々にスポットで攻めたり、一つの立ち位置から打ち込む方向をかえて釣ることもできる。

ただし、立ち込んで釣る場合には足元に充分注意する必要がある(今回は立ちこみでの釣りは全く行っていない)。

ハゼの『ミャク釣り』経験者向け解説:フロロとPEラインを徹底比較検証テスト1の結果(作図:TSURINEWSライター牧野博)

市民スポーツ広場前護岸

二つ目(テスト2)は、川のコンクリート護岸から釣るポイント(紀ノ川右岸・南海鉄橋下流側 市民スポーツ広場前護岸)。

関東から関西のいろいろなハゼ情報を見ると、現在このような状況のポイントが多いのではないだろうか?上げ潮により、ポイントが接近するので潮位の高いときは非常に有利なポイントだ。今回も、コンクリート護岸のすぐ際の、オモリが見えるような場所で魚信が頻発した。キスの引き釣りさながらに、釣り場を広く足で探りながら数釣りができるメリットがある。足場がよく比較的安全でアプローチしやすい。

関東(東京都内)の場合は、運河のようなポイントを短ザオで攻めるスタイルも多く、有名な観光スポットを真近に見るようなちょっと粋な釣り場もある。

ハゼの『ミャク釣り』経験者向け解説:フロロとPEラインを徹底比較検証テスト2の結果(提供:TSURINEWSライター牧野博)

せせらぎ公園護岸

三つ目(テスト3)は、護岸であるが障害物(今回は杭)のあるポイント(紀ノ川左岸・せせらぎ公園護岸 東端の杭周り)。

テスト2と似ているが、シモリや障害物などのアクセントがあるポイント。根掛かりが多く、一般には敬遠されがちで空いていることが多い。実はこのような障害物の周りはハゼの着き場になっており、障害物の周りをうまく釣ることができれば、平坦な場所よりも数も型も上回ることが多い。また、平坦な場所でも、流木や大きめの捨て石などをマークし、その周りをなめるように探ることにより、他の場所より多くアタリを見ることもできる。

ハゼの『ミャク釣り』経験者向け解説:フロロとPEラインを徹底比較検証テスト3の結果(提供:TSURINEWSライター牧野博)

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