ハゼの『ミャク釣り』経験者向け解説:フロロとPEラインを徹底比較検証

ハゼの『ミャク釣り』経験者向け解説:フロロとPEラインを徹底比較検証

ミチイト素材でハゼ釣りの釣況がどうかわるかを検証している。今回は、前回のテストで成績のよかった、フロロカーボンラインとPEラインを、ポイントをかえて様々な状況下で追加テストしてみた。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)

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牧野博

初めて投げ竿を持ったのはもう50年近く前、関東で就職してからクラブに入会し、投げ釣りの面白さに魅了されました。根掛かりの多い砂地の磯場や河口内でわざわざ引き釣りをするという特異な習性があるほか、秋にはヘラ竿を持って汽水域を徘徊することもあるようです。

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海釣り 堤防釣り

ミチイト素材でかわる釣果

前回行った「ハゼのミャク釣りステップアップ解説:「ミチイトの素材」を比較検証」は、ミチイトの素材が釣果や釣り味にどのように影響するかテストを行った。その結果、モノフィラメントのイトの中では、釣果や感度、扱いやすさなどを総合的に評価して、フロロカーボンが最良であり、アタリ感度の面では、マルチフィラメント編みイトであるPEラインが、フロロカーボンを上回った。

今回のテストでは、状況の異なる3つの実釣ポイントで短時間の実釣によりフロロカーボンとPEの2者をテストし、その総合性能を再度しっかりと比較してみた。なお、実釣テスト中にも潮位や潮の動きは刻々とかわるので、一つの状況におけるインプレッションとして、実釣の参考にしていただければ幸いである。

フロロカーボンとPEラインを比較

まずはテストの目的や条件などを整理してきたい。

ハゼの『ミャク釣り』経験者向け解説:フロロとPEラインを徹底比較検証せせらぎ公園の護岸(提供:TSURINEWSライター牧野博)

目的

ハゼのミャク釣りにおけるフロロカーボン(モノフィラメント)とPEライン(マルチフィラメント)の比較。

テストの実施概要

日時:2021年9月5日 午後2時45分~午後7時

ポイント:紀ノ川右岸・南海鉄橋上流側の河原、下流側護岸(市民スポーツ広場前)、紀ノ川左岸・せせらぎ公園護岸東端

タックル:サオ=特選水郷小継4.5m、オモリ=ショアゲーショア天2号に3cmの砂ズリと自動ハリス止めを付けたもの、仕掛け=自作ハゼ用連続仕掛けを2本バリにカットして使用(モトス=フロロ2号、ハリス=ポリエステル1号、ハリ=ジャストキス8号の2本バリ。エダスの間隔15cm、チ元に極小ビーズ玉を2個<遊動>)、ミチイトの長さ=サオ1本分。

エサ:イシゴカイ

釣法:ミャク釣り

上記のタックルの条件は一定にしたままで、ミチイトの素材のみを変更し、実釣テストを実施。なお、仕掛けは連続仕掛けを自作し、ミチイトを変更するたびに、同仕様の新しいものに変更している。

比較事項

・一定時間内で釣れるハゼの匹数、外道の種類と匹数
・魚信の出方(感触) 食い込みの良否 
・オモリの操作性及び底の状態のとらえやすさ
・ライントラブルの有無

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