暑い季節の熱い釣り…。三重県鳥羽市相差の魚勘丸で、盛期のタテ釣りにチャレンジしてきたのでレポートする。シオにヒラメ、大ハマチにマダイと十二分の釣果を得た。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・峯卓)
魚勘丸でタテ釣り
8月4日、三重県鳥羽市相差の魚勘丸で、盛期のタテ釣りにチャレンジ。
当日は風が少しあるものの朝からやっぱり暑い。眠たげに寝ぐせ全開の誠司船長は、朝イチまずは浅場のシオ(カンパチの若魚)から見ていくという。
浅場の磯周りのベイトは小アジと鉛筆みたいなカマスなので、フラッシャー付きのサビキで攻めていく。ポイントに到着しての2投目、小アジらしいベイトが付いたので底をわずかに切って暴れるに任せておく。前アタリ?そんなモンない。ガコンッと持ち込む礼儀のなさは、小さくともさすがカンパチ。
何しろ水深15m、思うがままに暴れ回って登場したのは、40cmチョイの赤銅色の本命。わずか10分でゲットとは幸先がいい。船長の息子の陽翔(はると)もポンポンと釣り上げていく。
ヒラメ60cm級キャッチ
しかし暑い。エサの付いたロッドを股間に挟んでタオルで汗を拭っていると、不意に股間を蹴り上げられる。このクソ暑いのに脂汗までかきながら取り込んだのは、デッカいヒラメ。あぁ、もうお腹いっぱいかも…。
イワシベイトで大型魚を狙う
俺もう帰りたいビームを誠司船長に向けるも、次のコースは決まっているらしい。船はイワシの回遊のある鳥羽方面へと舵を切る。イワシがベイトなら、サビキは何も装飾のない空バリがベスト。すぐに付け替えて投入の合図を待つ。
水深は50m前後。一番わいていた時期に比べると、イワシの群れは少し小さい。こういうときは、投入合図に遅れないことが全てである。
オモリを手に持ち、合図と同時にドボン。うっすらサミングでイワシのタナを通過させる。タナで上げ下げではなく、フォールで掛けるのが正解だ。ピンポイントで直撃してくれるおかげで、イワシはまずまずの付きだ。
掛けた付近で待って青物を狙うか、下で食い散らかしているマダイやヒラメを狙って落とし込むか、何でもこいで底からゆっくり巻いてくるかは釣り人次第である。まずは夏なのにうまいとうわさの大ハマチ、ワラサ狙いでタナ付近に止め置くと、サワラやタチウオに切られながらもよく肥えた本命がポロポロ食ってくる。