伊藤さとしのプライムフィッシング【ヒゲトロでトロ巻きセット:第2回】

伊藤さとしのプライムフィッシング【ヒゲトロでトロ巻きセット:第2回】

伊藤さとしのプライムフィッシング。伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「ヒゲトロでトロ巻きセット」。今回はリニューアルされたヒゲトロの特徴・用法など。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

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チャック付きで便利に

いきなりですが『ヒゲトロ』のパッケージがリニューアルしましたね。

伊藤 さとし

「そう、チャック付きになったんだ。以前のバージョンはパッケージにチャックはなく、トロロが小袋で小分けされていたよね」

 

伊藤さとしのプライムフィッシング【ヒゲトロでトロ巻きセット:第2回】均質で強い繊維が特徴(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

小袋も悪くはなかったですが、チャック付きのほうがより無駄なく使えそうですね。ところで中身も変わったのですか?

伊藤 さとし

「ハリ持ちがよくなったよ。食わせとして使うのに、より安心感が増した感じだね」

 

これは裏話ですが、ずいぶん昔(何世代か前)の『ヒゲトロ』は、持ちが悪くてクレームもあったと聞きましたが、本当ですか?

伊藤 さとし

「本当だよ。現場でもよくユーザーさんからお叱りをもらったね。だから失った信用を取り戻すためにも、以降にリニューアルされた『ヒゲトロ』はエサ持ちをとくに重視して作った。何度も何度もテストを繰り返してね。だから宣伝を担当する我々テスターも、自信を持って勧められるようになったよ」

 

外気に触れないように

今回チャック袋を採用した理由も、エサ持ちをよくするためですか?

伊藤 さとし

「そうなんだ。トロロは空気に触れると酸化して、繊維が徐じょに弱くなってしまう。だからなるべく外気に触れないように、チャックを採用したんだよね」

 

伊藤さとしのプライムフィッシング【ヒゲトロでトロ巻きセット:第2回】適量を取り出してほぐす(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

前回のバージョンは小袋だったので、必要な量だけを取りだすことが不可能でした。人によっては、小袋でも1回に使う量としては多すぎると感じる人もいたでしょうから。ですが今回(最新版)の『ヒゲトロ』なら、適量をつまみ出してチャックを閉めれば、残ったトロロが空気に触れることがない。まさに理想的なパッケージですね。

伊藤 さとし

「そうなんだけどチャックを閉める前に、中の空気を抜いておくとより長持ちする。ちょっとしたことだけど、実践してみてね」

 

伊藤さとしのプライムフィッシング【ヒゲトロでトロ巻きセット:第2回】サッと水に浸せば完成(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

そして今回の『ヒゲトロ』の特徴は、やはりハリ残りのよさでしょうか?

伊藤 さとし

「そうだね。ハリにトロロが残りやすいように、以前よりも素材が硬めになったと開発室からは聞いてるよ。水に浸してしまえば、前回バージョンとの違いは分かりづらいかもしれないけど」

 

直射日光はNG

使用方法は、以前と同じですか?

伊藤 さとし

「何も変わらないよ。適量を取りだしてサッと水に浸したら、余分な水気を切って日陰で保管する。大切なのは少量ずつ使うこと。これさえ守れば、熱や外気でダレることなく使い切れるから」

 

つまり少量ずつという用法が、チャック袋になったことでやりやすくなった。だから最後までダレが少なく使える。そういうことですよね?

伊藤 さとし

「そうだね。それと日陰。きょうは涼しいからと直射日光の下に置いてしまうと、いくらリニューアルされたトロロといっても、ダレが進行してしまうから注意してほしい」

 

伊藤さとしのプライムフィッシング【ヒゲトロでトロ巻きセット:第2回】太陽光に注意(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

ふた付きの容器に入れるとか、何か工夫すればいいわけですね。

伊藤 さとし

「面倒だけど、そのほうがより理想的だね」

 

【ヒゲトロでトロ巻きセット:第1回】を読む。

次回も「ヒゲトロでトロ巻きセット」です。

<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
精進湖
取材協力:金風荘 TEL=0555(87)2020
この記事は『週刊へらニュース』2021年8月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。