暖かくなると活性が高まるのがナマズだ。6月22日、梅雨の合間の夜に愛知県稲沢市を流れる三宅川水系へ釣行した。
カバー絡みで60cmをキャッチ!
スタート地点の橋まで戻って周りを眺めると、こちら側は岸に雑草が生い茂り、カバーを形成している。釣りづらいがナマズにとっては好環境だ。
ナマズの研究論文を読んだことがあるが、最適なナマズの生息環境は「水深60cm前後」、「泥底」、「水中に植物あり」、「カバーが絡む」との記述があった。
まさしくこのポイントはぴったりハマる。
ナマズがいる確率は相当高いがカバーがあると釣りづらいので、まずは橋の上からロングキャスト。ノーストレスで気持ちよくカッ飛ばし、カポカポとジッターバグを引いてくるとパチョンパチョンと弱いバイト。
小型が追いきれないのかと思いながらリトリーブしてくると、足元近くでグッとティップが抑え込まれた。小型だと思い込んでいたが、かかる重みは意外と重量級。グッドサイズの60cmクラスをキャッチだ。
着水と同時にヒット!
歩を進めながら生い茂る雑草の隙間のスペースから、カバーの隙間にジッターバグをショートキャスト。するとリトリーブする間もなくヒット。派手なバイトはないので釣った感じはしないが、半信半疑でナマズをキャッチ。
おまけに進むたびに控えめながらバイト音が響くため、音がする方向にルアーを放り込むだけでヒットするというイージーさだ。久々のラッシュに気分がいいが、巻きで釣りたい私にとってはリトリーブ(ただ巻き)に釣れるのは複雑だ。
歩くたびに足元で小型のカエルが跳ね回っているため、完全に飛び込んでくるカエルを待ち構えて捕食しているようだ。
30分ほどで短い水路を一往復。数は十分釣ったので他のポイントも回ったが、水田に水を引く関係で水位が高すぎたり低すぎたりと安定していない状態なので下見にとどめた。
もう少し水位が安定するとどこでも釣れるベストシーズンかなといったところだ。
<週刊つりニュース中部版 APC・松田久史/TSURINEWS編>
三宅川