20年以上もの間、月イチで毛蟹を茹でて捌いて喰らうことを自らに課してきた筆者が、よりおいしい活毛蟹の選び方・茹で方・捌き方をお伝えしたいと思う。第1回目は「目利き編」。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)
活カニは桁違いに美味
カニは日本人の国民食である。カニは旨い。ほっといても旨い。単に水と塩でテキトーに茹でるだけでもメチャ旨い。でも茹でる際のポイントを押えるとさらにおいしくなる。
タラバガニ、ズワイガニ、毛ガニは三大ガニと言われ、いずれも食材として人気が高い。しかもカニ類はいずれも超低糖質。もちろん筆者の推しガニはダンゼン毛蟹である。
毛蟹の食味は単に塩茹でするだけでなんともいえない濃厚な旨みと甘みを醸し出し、格別に美味である。とくに絶品なのは、冷凍モノではなく、新鮮な活毛蟹を自分で塩茹でしたものだ。冷凍毛蟹を解凍して食べたとして、くれぐれもそれを本当の毛蟹だと思うなかれ。高品質な活毛蟹を茹でたものは段違いで桁違いのおいしさである。
活毛蟹を探し求めて
しかし、残念ながら、毛蟹は毛むくじゃらでトゲだらけといういかついビジュアルゆえにキモいと敬遠する人も多い。また傷むのも早く、筆者が今住んでいる地域などではほとんど流通していない。特に生きたままの活毛蟹にはまずお目にかかれない。たまに百貨店などで北海道物産展などが開催されていてもお目にかかれるのはせいぜい冷凍の浜茹で毛蟹だけである。
そのため、筆者は自らに課した月イチの毛蟹ノルマ達成のため、釣行先では鮮魚センターに足を運んだり、ネット通販やふるさと納税などを駆使するなどの涙ぐましい努力を日夜しているのである。
人気レシピサイトには誤った情報も
さて本題に入る。今回紹介する活毛蟹の選び方・茹で方・捌き方はあくまでも長年の筆者の毛蟹体験に基づく筆者個人の流儀であり、専門家やプロなどによってオーソライズされているものではない。
しかも、人気レシピサイトなどで推奨されている方法を真っ向から否定する主張もあるが、こうした点については否定する理由を具体的に分かりやすく説明するよう努めたい。もしもこの記事を通じて一人でも多くのかたが毛蟹ファンになっていただければライター冥利につきるというものだ。