絶品の白子を求めて、東京湾のショウサイフグ釣りに挑戦してきた。エサは取られるがなかなかハリ掛かりせず苦戦を強いられたが、本命4匹を釣り上げた釣行をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
小さいアタリに集中
1投目、カットウを底につけて一呼吸、穂先が僅かに引き込まれ、反射的にサオ先を上に持ち上げると、うれしいゲスト、良型の夏ハギが幸先よくしっかりと口に掛かり上がってきた。
カットウ好きには叱られてしまうが、外房の数釣りのカットウやくわせ釣り中心でフグ釣行を数年前まで重ねていた筆者は、5秒程度に1回上げていればカットウなんてどうせ引っ掛け釣り、腕では無いと侮っていた。しかし、湾フグカットウ経験初心者の筆者にとってこの釣りは、レパートリーに加えたくなった一目になった。
その後、船宿特製チラシバリにかえるもエサは取られるがなかなかハリ掛かりせず苦戦を強いられる。しかし、穂先の違和感からアワセを入れるとズッシとサオ先が曲がった後、ふわっとオモリの重さが消えた。すかさずリールを巻くと、今度はギュン!と強い引きが伝わってきた。引きを楽しみながら海面まで巻き上げ、抜きあげたのは30cmほどのショウサイフグであった。
最終釣果
この日はフグのアタリはいずれも小さい、うっかり見逃してしまうとエサだけ取られてしまうことがしばしばあったが、これもまた駆け引き、とても楽しい時間であった。
終わってみれば、船中1~6匹、筆者は4匹と白子食べたさに3年ぶりのフグ釣りにしてはまずまずであった。
フグの処理は船上で
釣ったフグは、フグ免許を持った船長が沖上がり1時間前位から処理してくれるので毒の心配もなく後は調理をするだけ。1匹にかかる時間は数十秒、職人芸に惚れ惚れする。
注意点としては、下処理をお願いする前に十分血抜きを行い、白子に血が混じらないようにしてクーラーボックスで冷やしておくことだ。
白子の代表的な食べ方
白子の塩焼きはアルミホイルの上に白子を乗せて塩を振り、日本酒を振りかけて焼く。
白子ポン酢は、茹で過ぎ注意、レア状態で湯から上げ、氷水で冷やしてポン酢。いずれもとろとろクリーミー、一度味わえば忘れられない味だろう。
<前島宣秀/TSURINEWSライター>