釣りにおいては「ボトムを取る」ことが基本となる。特にルアーフィッシング界ではよく言われることだ。では、アジ、メバルに関してはどうか。着底させる必要があるのだろうか?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ボトム取りは必要?
アジ・メバルはボトムを取る必要がない釣りだ。デイメバルだけが例外的にボトム上がポイントになる。しかしそれもあくまでボトム「上」で、タイトに着底させることはない。
ルアーフィッシングでボトムを取れといわれるのは、魚が往々にしてボトムなどの地形変化についており、それを釣るために、という意味だ。しかしアジやメバルはレンジがそもそもボトムではない。上に述べた通り日中のメバルだけがボトムにいるが、ナイトのアジ、メバルはレンジが表層から中層までとなり、メバルだけなら表層にほぼ絞り込める。
よって底取りする必要がない。これはかなり大きなことで、ボトムを取らないことで根掛かりを防げる。だからライトゲームではロストは禁物なのだ。筆者が常々ロストを自分に戒めているのは、そういう理由がある。ロスト=愚であり、まるで意味もないことなのだ。これはジグ単でもプラッギングでもかわらない。
表層から順番に釣る
アジもメバルも釣り方・レンジの考え方は同じ。5カウント、10カウント、15カウントくらいまでで見切る。メバルの活性が高いときにはレンジを入れる必要がない。メバルは自分の目線の上のものしか食わないので、むしろレンジを入れてはいけない。
大事なのは、軽量リグで表層から順番に釣っていくという、順序だ。いきなり15カウント入れると、5カウントにいる魚、10カウントにいる魚を通り過ぎる。フォールに反応してくるアジはまだいいが、メバルは一度見たものを二度と食わないので、15カウントまで一気に入れるとその途中のレンジにいる魚がすべてスレてしまう。
筆者はアジングメインで大体どんな海でもドン深でない限り、最大1.5gのヘッド15カウントまでで見切る。そこから先に魚はいないと考える。これで根掛かりが防げる。実際夜のアジはそんなにレンジが入らない。アジは表層という壁にプランクトンやベイトフィッシュを追い詰めて食う。表層5カウント~10カウントが中心のレンジとなる。