今回は人気のサクラマスジギングで盲点となりがちな、シャローレンジとディープレンジの攻略法について考えてみたいと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
サクラマスのレンジ
オフショアサクラマスジギングでは、遊漁船の船長から、その日狙うべき水深の幅がアナウンスされます。この狙うべきレンジ幅は、船長の経験、傾向、魚群探知機での反応を考慮して決められます。
ここで考えなければならないことは、この情報は必ずしも正確ではないということ。サクラマスの群れは少数で群れが構成されるため、魚群探知機での反応は小さくしか映りません。攻めるべきレンジ幅はその遊漁船の船長の経験によるところがとても大きいものなのです。
誰も狙わないレンジの可能性
サクラマスジギングをやっていると、釣れない日もあります。
2月のシーズン初期に下北、尻屋崎沖での事。この日は船中釣果ほぼなしのまま、静かに時間ばかりが過ぎていました。胴の間に乗船したアンガラーが、サクラマスは諦め気味にジグを沈めて、根魚を釣り始めました。と、その中でサクラマスが釣れたことがありました。アングラーに聞けば、ボトムにジグを着底後、数回ジャークしたらヒットしたとのこと。
同じく下北でのサクラマスジギング。暖かく太陽光がキラキラした釣り日和の当日。昼近くの釣れない時間帯になぜか1人だけ釣れるアングラーがいました。話を聞くと、釣れないからジグを沈めるのが面倒になって20mから上ばかりを釣っていたらヒットしたと言っていました。
こういった話や経験は誰もが見たり聞いたりしていると思います。サクラマスは釣れる釣れないは別にして、広い海の中であらゆる水深に居るということを理解してください。可能性はどこでもゼロではないのです。
具体的にはどうサクラマスを攻略するのか?ここではシャローレンジ、ディープレンジの攻略法を考えてみたいと思います。
シャローレンジ
シャローレンジとは、概ね水深20m以内の表層域とします。このレンジに居るサクラマスは小型が多い印象ですが、ある一定の数の魚がいつでも居るように感じています。
シャローレンジのサクラマスは活発でよくジグを追いますが、ヒットに持ち込むまでの時間が少ないのが難点です。ジグを水面までジャークしながら上げてくるとジグを追尾してきたサクラマスが見えたけど、掛からずなんてことがしばしばあります。サクラマスに口を使わせるには、ある程度の時間が必要だと思いますので、その時間を稼ぐためにはジグが水中にある時間を長く取る必要があります。
スピニングタックルで
こんな場合はスピニングタックルを利用して、キャストして浅く広く探る攻略法がおすすめです。意外に、このような釣りを展開するアングラーは少ないのですが、中にはこの手の釣りで成功しているアングラーもいます。ジグを縦ではなくて、横に引いてくることが釣れない状況を打開するいい方法となることも多いです。
ジグをキャストする場合は、アンダーハンドでのキャスト厳守でお願いします。また、アシストフックのリーダーへの絡みなどを考えたセッティングも大事です。