今年も待ちに待った鮎釣りが解禁する。そこで私のホームフィールドの岐阜県美濃市、関市を流れる長良川中央漁協管内を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・渡邉敦)
梅雨明けから本格化
今年の長良川中央漁協の解禁日は2段回解禁方式で、長良川と武儀川、津保川は6月1日、板取川(片知川を含む)は6月20日解禁だ。
稚アユの放流は順調で4月7日から始まり、カワウ追い払いと同時に本格的に放流は4月中旬~5月中旬にかけて実施予定。県の魚苗センターの人工種(海産系)10286kmを放流。内訳は長良川4536km、板取川3290km、武儀川1230km、津保川1230km、放流量には県の委託放流分も含んでいる。
2020年は雨に泣かされた一年だった。長良川中央は梅雨の長雨の影響でアカが飛んだ状態が長く続き、7月ごろは野アユがやせ細ってしまったが、8月ごろからアカが付き始めて回復。シーズン後半の短期間だったが、私は9月上旬に20~25cmの良型が入れ掛かりで良い思いをした。その後また秋雨全線の大雨が降り、良型のアユが落ちてしまった。
毎年の傾向だが、シーズン初期は水温がまだ低いので、低調なことが多い。それでもポカポカ陽気が続き、渇水で天然遡上が多い年は解禁日から爆釣することもある。
例年だと長良川中央は梅雨が明ける7月後半ごろから天然遡上が大きく成長し、活発に追い始めると本格的に釣れだす。
長良川:御手洗の瀬
それでは長良川と板取川のお勧めポイントを1カ所ずつ紹介しよう。
まず長良川では御手洗の瀬だ。トモ釣り専用区ではないが、長良川中央漁協管内を代表する瀬のひとつだ。右岸から河原に入れるから、駐車スペースも広く入川しやすい。大きな大会やクラブ例会も頻繁に行われているため、比較的人の多い場所でもあるが、その代わりポイントが広いので釣りには困らない。
御手洗の瀬は長い瀬で急瀬、早瀬、平瀬とこれから瀬釣りを始めたい人や、ベテランの瀬釣り師にはお勧めしたい。瀬肩から急瀬や早瀬から瀬尻など流れの変化を狙うとよく掛かる。
流れが速いポイントが多いので、比重のある水中イトでオモリや背バリを付けて、オトリを底流れまでしっかりと沈めて瀬を攻めるといい。流れがあり、引きが強いのでタックルもパワーのあるタイプを選びたい。