「道具は揃った。さぁ、週末は初めての釣りだ!」ワクワクしかないですね。でも、ちょっと待って。ライフジャケットは準備しましたか?どれを買えばいいか知っていますか?業界最大手の高階救命器具株式会社に聞いてきました。
(アイキャッチ画像提供:高階救命器具株式会社)
船釣りのライフジャケット
以上を踏まえ、状況別のライフジャケットを選ぶ際のポイント、おすすめライフジャケットをBluestormブランドの中から聞いてきたので紹介します。
まず、ライフジャケット装着の義務がある船釣りです。ここで注意したいのが、「ライフジャケットなら何でもいいというわけではない」というところ。「国土交通省型式承認」を受けた証、いわゆる桜マーク入りでなければ、着けているとみなされない点です。
また、桜マーク入りライフジャケットはA、D、F、Gの四つのタイプに分かれており、それぞれ船舶の航行区域によって使用できるものが限定されます。詳しくはHPで確認してください。
某大手通販サイトを見ていると「お!」っと目を引く価格で販売されているライフジャケットもありますが、よく見てみると桜マークに関する表記はなく、要件を満たしていない製品が散見されます。ここはしっかりチェックしておきたいところです。
船釣りの場合、この要件さえ満たしていれば問題ないのですが、実際釣りをするとなると押さえておきたいポイントがほかにもいくつかあります。それが、常時着用できるものかどうか?という点。夏場に暑くて脱ぎたくなるようなものでは常時着用できませんし、動作の邪魔になるようなものでは釣りに支障が出てしまうかもしれません。
船釣り用おすすめアイテム
船のエサ釣り:ティバノ
腰かけて釣ることが多い船のエサ釣りでは、腰巻タイプは邪魔になるので、首掛けタイプがおすすめとのこと。また、PVCターポリン生地を採用しているため、臭いの強いエサの汁が付いた場合でも布などで拭き取ることができる。
船のルアー釣り:モーゲットウエスト
おすすめはコンパクトな腰巻きタイプ。このモデルは、ロッドをシャクッたりした際にバットエンドに引っ掛かったりしないよう、すべてが腰の後ろに納まるのよう設計されている。女性でも腰の後ろに納まるコンパクトさで、動きの多いルアー釣りに適している。
また、カバーが立体形状に裁断されているため腰へのフィット感がよく、ジギングなどの激しい動きでもずれにくいとのこと。
堤防釣りのライフジャケット
堤防の釣りは、渡船を利用する沖堤防の場合と漁港の波止などで釣る場合で着用の義務の有無が異なります。そして、着用義務のある前者も桜マークだけでなく、「CS JCIマーク」の入ったライフジャケットも着用義務に対応するようになります。
漁港の波止など地続きの堤防などでは着用の義務はありませんが、万一の落水に備えて着けておきたいところです。選ぶ際のポイントは、釣りのスタイルと釣り場に合せることです。テトラ帯や足場の悪い場所では転倒の衝撃も緩和してくれる固型式がいいでしょうし、軽快にランガンするのであれば、膨張式が脱着も楽で使いやすいです。
堤防釣り用おすすめアイテム
堤防エサ釣り:トカラウ
非常にシンプルで動きやすく、様々な身長体重に対応するためにサイズ展開が豊富なモデル。桜マーク付きのタイプDのライフジャケットでもあるので、条件付きだが船釣りにも対応している。一つであれもこれもという人にもおすすめのモデルとのこと。
堤防ルアー:エレファンタ
ゲームベストは体に接触する部分が多いので暑い季節は脱ぎたくなるが、このモデルは肩から胸にかけて非常に大きく空いており、さらに背面を逆三角形にすることで接触する部分を少なくして、ヒートストレスを軽減している。そして、非常に軽量なのもポイントの一つとのこと。
また、前面ポケットの収納量を抑えることにより、足元が見やすく、テトラでの釣りなどもストレスなく楽しむことができる。