憧れの遠征釣行にいつかはトライしてみたいと思っているみなさんへ、オフショア遠征釣行の様々なハウツーをご紹介します。今回は「遊漁船の選び方編」です。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)
遠征釣行の船選び
遠征釣行の船選びはとても重要です。乗船した船によって釣果はもちろん、遠征釣行そのものの満足度が大きく左右されます。船側のサービスがアングラー側の要望に対応していない場合などは、思わぬトラブルに遭遇することもあります。
筆者は以前仲間との遠征釣行において、船とアングラーとのミスマッチとコミュニケーション不足が原因で、帰港後釣魚の始末に右往左往する破目になってしまった苦い経験があります。遠征釣行を計画する際は事前にしっかり情報収集のうえ、自分たちの要望にマッチした船を選びましょう。
おすすめはチャーター船
はじめてオフショア遠征釣行にチャレンジするのなら、筆者は乗合船よりもチャーター船をおすすめします(「チャーター船」は「仕立て船」または「貸切船」と同意)。中でも、遠征釣行客を多数受け入れている船をおすすめします。
チャーター船をすすめる最大の理由は、乗合船では船長が多くの釣り客に目を掛けなければならないのに対し、チャーター船では1グループしか乗船しないため船長がより親身になってサポートをしてくれる可能性が圧倒的に高いからです。
分からないことだらけの未体験エリアでの釣行では、船長のサポートほど心強いものはありません。
チャーター船のメリット
チャーター船のメリットを紹介しましょう。
時間の融通
チャーター船は自グループ以外の乗船客がいませんので、船長に相談の上出港時刻や帰港時刻を遅くしてもらったり早めてもらったりすることが可能です。なので飛行機などの到着便や出発便の時間に合わせて柔軟にスケジュールを組むことができますので、遠征の初日から最終日のギリギリまで釣行を楽しむことも可能です。
ポイント&ターゲット変更
多くのチャーター船ではポイント移動やターゲットの変更などは、乗船中でも船長と相談の上、臨機応変に対応してもらうことができます。たとえば、「ある程度数が釣れたので次は大物を狙いたい」とか「別の魚種も狙ってみたい」など、気軽にリクエストできるのもチャーター船ならではです。
釣り方のアドバイス
一番心強いのは船上で釣り方についてのアドバイスやレクチャーを船長から受けられることです。多くの乗船者がいる乗合船よりも、チャーター船のほうが船長から実践的な釣り方についてのアドバイスやレクチャーを受けやすい環境なのは間違いありません。
気兼ねなく楽しめる
乗合船の場合は、見ず知らずの釣り客と相乗りになるため、なにかと気を遣い合うことになります。とくに初めての遠征釣行ではこちらは完全アウェイなのでいつも以上に、地元の常連さんたちに迷惑を掛けないように気を遣うことになります。一方、チャーター船では乗船客は自分たちのグループだけですので、仲間内だけで存分に釣行を楽しむことができます。
魚の持ち帰りのサポート
遊漁船によっては釣魚の血抜きや締めまで船長や中乗りさんが面倒を見てくれる場合があり非常に助かります。こういう船ではアングラーは釣りに専念できますし、何よりもプロが締めた良い状態の魚を持ち帰ることができるのは嬉しい限りです。
また、発泡ケース・氷・保冷剤などの調達や釣魚の発送などもサポートしていただけるようなありがたい船長もいらっしゃいます。乗合船では基本的に釣魚の処理はアングラーの自己責任というケースが一般的です。
送迎
なかには、空港やホテルと港との間をワンボックスカーなどで送迎してくださる船長もいらっしゃいます。少人数であればレンタカーを借りる必要もなくなるので非常に助かります。
タックルの相談
釣行前の準備段階でのタックルの相談についてはチャーター船でも乗合船でも船長が心良く教えくれるケースは多いと思います。ターゲット魚種を狙うために必要なラインの号数、サオのタイプ、リール、仕掛けなどどんなものを用意すればよいか、グループの代表者が必ず前もって船長に聞いておくとよいと思います。
チャーター船はメリット多数
一般的には乗り合い船よりもチャーター船の方が乗船費用は高くなりますが、チャーター船では前述のようにターゲット魚種を手にするための多くのメリットやサポートが期待できます。
実際に候補の釣り船がどんな釣りを得意としているかとか、遠征客を歓迎しているかとかどんなサポートをしてもられるかという情報は遊漁船のホームページやブログを覗いてみれば情報が得られると思います。
それではみなさんよい遠征釣行を!
<宮崎逝之介/TSURINEWSライター>