稚魚、成魚ともに県下一の放流量を誇る松阪市を流れる櫛田川上流を紹介したい。櫛田川上流には多くの支流があるが、今回はその中から月出川をピックアップした。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)
初期からヒレピンが狙える
コロナ禍のなか、最近は密にならない渓流釣りが注目されている。2月に入り他県からはすでに解禁して釣果情報も入っているが、私の住む三重県は3月1日から順次解禁となる。
櫛田川の解禁日は3月7日。放流量は前日に成魚600kg、4月25日に追加放流200kgが行われる。それと毎年楽しみの稚魚放流が、フィッシング遊の協力で昨年5月と6月に3~5cm約5万匹を各支流と波瀬川に実施されており、放流ポイントに当たれば解禁からきれいな魚が楽しませてくれる。
しかしヒレピンは毎年成魚が少なくなった4月以降に本番を迎える。又森の合流から下流の本流では、5月以降に幅広の本流アマゴがサオを絞ってくれ、専門に狙っている仲間もいる。
多くの支流がある
釣り場だが、下流の田引地区から各支流奥山川、地の添川、福本川、湯谷川と続き、森で本流筋の波瀬川と蓮川が合流する。蓮川は上流に蓮ダムがあり、この上で青田川と蓮川に分かれている。
ダム上にも放流はされているし蓮川筋にはたくさんの支流があるが、昨年クマの目撃情報があったので、こちらはお勧めできない。
蓮川は合流点からダム下までがお勧めだ。この間は放流量も多いものの、ポイントも大きいので場所によっては長ザオ(7m)が有利になる。波瀬川筋にも月出川、舟戸川の人気支流があり、こちらは初期からヒレピンも狙える。
月出川のポイント
今回はこの月出川を紹介したいと思う。国道を奈良県方面に進み、加波地区の桑原トンネル手前を右折すると、1つ目の八雲橋で月出川に合流する。橋を渡ってすぐ右の集会場は駐車スペースも十分あり、この近辺も実績ポイントだ。
本流との合流点は広いトロ場で、ここは長ザオが有利。集会場裏は小さなポイントにも細かく放流されているので、探り釣りで数を伸ばそう。橋から10mほど上を右折すると、右に小さな橋がありこの近辺も狙いめ。
橋上流に小さなエン堤がある。ここから上流は道路から離れるため、放流量も少なくお勧めできない。しばらく走ると道路と川が近づき、獣害フェンスが設置されているエリアがある。フェンスの入口近辺の深場がポイントになるが、このエリアは駐車スペースが限られるので要注意。
ゴミ集積場上流は初心者にも
さらに上流に走ると右側にゴミ集積場がある。ここから上流は、以前放流釣り場が運営されており、足場も良く駐車スペースも確保されて川も開けているので、初心者にもお勧めだ。
この川では集会場付近は開けているものの、全体的に河原も少ないためサオは4~5m、仕掛けは全長からマイナス50cmとして、自分より上流を狙う感じで釣るといいだろう。小場所は魚がスレやすいので、注意してほしい。