遠征釣行の基礎知識:「釣り竿」飛行機持ち込みルール 梱包方法に注意

遠征釣行の基礎知識:「釣り竿」飛行機持ち込みルール 梱包方法に注意

今回は、釣りザオや釣り道具を飛行機に持ち込む際の注意点を紹介します。これから遠征釣行にトライしてみたいと思っている方の参考になれば幸いです。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・宮崎逝之介)

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宮崎逝之介

メインフィールドはオフショア。魚を求めて各地の海に足を運んでます。 ブログ『信州海釣り班 tsuritabel』管理人。ぜひブログ・インスタものぞいてみてください。

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釣りザオの「梱包」に要注意

筆者の仲間には、釣りザオを買った時に付属されているペラペラのサオ袋をロッドに被せてるだけの状態で集合場所の空港ロビーに現れる猛者もいます(笑)。基本的にはしっかり梱包しといたほうが安心ですが、それほど梱包してなくても問題ないケースもあります。

遠征釣行の基礎知識:「釣り竿」飛行機持ち込みルール 梱包方法に注意しっかり梱包するのが安全(提供:WEBライター・宮崎逝之介)

航空会社提供の「専用ケース」

釣りザオをしっかり梱包せずに簡易梱包でいいのは、搭乗する飛行機が出発地から最終目的地まで乗継便も含めて「すべてANA系だけかJAL系だけかのどちらかしか利用しない場合」です。このような場合、搭乗手続きで釣りザオを預ける際に航空会社が用意してくれる「専用の釣りザオ運搬用のハードケース」で最終目的地まで運搬することをスタッフが提案してくれます。もちろん無料です。

梱包が貧弱であればあるほど、専用ケースを使用してくれる可能性は高くなる気がします。恥ずかしさを気にしなければ、梱包せず釣りサオ丸出しでもいいくらいです。もし航空会社側から提案がない場合は、こちらから要望しみてもいいと思います。また、この場合、専用ケースは荷物の総重量にはカウントされないため、その分タックルなどの預け入れ荷物を増やすことができます。

前述の筆者の仲間の猛者は、いつもこの作戦でロッドにはペラペラの竿袋を被せているだけですが、ロッドの破損は過去一度も発生していません。航空会社としても、万が一自社の自前のケースを使用してロッドが破損したとなると沽券にかかわりますし、クレームにもなりかねないため荷扱いに細心の注意を払うのでは、というのは筆者の勝手な邪推です。

ANA系とJAL系にまたがって乗換えが必要なときや、LCC系を利用するときは残念ながらこの作戦は使えません。その場合は自分でしっかり梱包しましょう。

オススメは「ハードケース」

自分で釣りザオの梱包をする場合、ハードケースとソフトケースのどちらがいいか?筆者のおすすめは「絶対にハード系」です。ロッドが破損するリスクが圧倒的に低くなります。

ただし、注意していただきたいのは、せっかくハードケースを使用しても、中が隙間だらけではロッドが輸送中にガチャガチャ動きやすい状態になり、ケースの中で破損してしまう可能性が高くなる点です。プチプチシートや緩衝材などクッション性のある素材を駆使してロッドとケースの隙間をぎゅうぎゅうに詰めてなるべくロッドが動かないようにしましょう。

ハード系のケースは市販の物もありますし、意外と簡単に自作することも可能です。興味がある方はそちらの記事も参考にしていただければ幸いです。

遠征釣行の基礎知識:「釣り竿」飛行機持ち込みルール 梱包方法に注意ハードケースの場合は緩衝材でロッドが動かないように(提供:WEBライター・宮崎逝之介)

ソフトケースは要注意

中途半端な梱包というのは筆者的には「簡易梱包」と「ハードケース」の間という意味で、「ソフトケース」系での梱包のことを意図しています。ソフト系のケースでも、前述のように航空会社の専用ケースにソフトケースをまるごと入れてもらえる場合なら問題ありません。しかし、航空会社の専用ケースが利用できずソフトケースだけで運搬される場合、釣りザオが破損してしまうリスクが高くなります。梱包材が軟らかいため、外側からかかる圧力や衝撃がそのままロッドにかかりやすくなってしまいます。

筆者は過去にサオは折れなかったものの、ガイド部が歪んで変形してしまった経験があります。ソフトケースではなくプチプチシートや弾力性のある素材だけで梱包する場合も同様に危険です。なので、梱包をするのであればハードケース系をオススメします。

<宮崎逝之介/TSURINEWS・WEBライター>