投げ釣りで『マコガレイ』手中 時合いはたったの30分【岸和田一文字】

投げ釣りで『マコガレイ』手中 時合いはたったの30分【岸和田一文字】

岸和田一文字から「クリスマスカレイ」と呼ばれる冬の風物詩の情報が入ってきた。1月11日、ラストチャンスに賭けた釣行の模様をお届けする。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)

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伴野慶幸

へっぽこ釣り師の伴野慶幸です。尼崎~垂水間の渡船利用の沖堤防 がメインフィールドです。

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旧一文字でカレイを狙う

岸和田一文字は、沖一文字(通称:沖の北)と旧一文字の2本の防波堤の総称。2本の防波堤は目に見える距離にあるが、水深や潮通しなどが異なるので、釣行時期や目的の魚によって適したほうを選びたい。今回は当日スタッフから得た情報をもとに、旧一文字のほうを選択した。

投げ釣りで『マコガレイ』手中 時合いはたったの30分【岸和田一文字】岸和田一文字略図(作図:WEBライター・伴野慶幸)

始発便は30人ほどの釣り人を乗せ、まずは旧一文字に到着。お目当ての船着き場3番に着くと、そこから波止に立てかけてある梯子を上り、4番方向に少し歩を進めて、両隣と十分な間隔を空けて釣り座を確保した。周りの数人も皆カレイ狙いなので、釣況を見て軌道修正するには好都合だ。時合いは短いので、そそくさと準備にかかった。

1投目は7時前。まずは80m先、50先m、30先mぐらいに遠近を投げ分け、うち2本を中心に海底の感触を確かめながら、少しずつ手前に寄せていく。これがカレイに対しては誘いになるようだ。置きザオでずっと待っていただけでは釣れない。

投げ釣りで『マコガレイ』手中 時合いはたったの30分【岸和田一文字】釣り場風景(提供:WEBライター・伴野慶幸)

26cmマコガレイ登場

吉報はほどなく訪れた。7時過ぎ、4番付近で沖向きに投げていた人がカレイを仕留めた。今がチャンスとばかりに3本全てのサオをいったん引き上げ、新しいエサに付けかえて再キャスト。

遠近投げ分け徐々に手前寄せのパターンで続けていると、7時半前に手前に寄せようとした1本のサオに違和感があった。慎重に引くと、何かが掛かっている感触が伝わってきた。これは!と期待感を込めて慎重に巻き上げると、確かな締め込みの感触にかわった。ポンピングは禁物、同じスピードで一層慎重に巻き上げる。

手前10m付近からは、波止の基礎石に根掛かりさせないように上層に引き揚げる。海面に待望の平べったい魚影が姿を現し、そろりと抜き上げて無事獲物を捕獲。検寸すると26cm、岸和田一文字ではアベレージサイズのマコガレイだ。右隣の釣り人からの視線を感じつつ、至福の心持ちでスカリに入れた。

投げ釣りで『マコガレイ』手中 時合いはたったの30分【岸和田一文字】キャッチしたマコガレイ(提供:WEBライター・伴野慶幸)

時合いはたったの30分

投点50mから手前に少しずつ寄せ、40mぐらいの地点でヒットしたとパターンをつかみ、今度は3本ともそのパターンに転じた。今がチャンスと2匹目を狙うも、反応は途絶え、サオを上げてもエサはそのまま残るようになった。周りも釣れていない。投げ釣りを早仕舞いして、フカセ釣りの準備に取り掛かる人の姿も見えた。

結局、時合いはたったの30分で終戦。物足りなさを感じつつ、ここでこれ以上粘っても見込みはないと、8時過ぎに私も手仕舞い。迎えの船が来るまで周りの様子を見て歩いた。

船着き場3番から4番の間では、「食い、渋かったですね」、「2匹でした」、「何とか釣れました」という声が聞かれ、周りの釣り人も短い時合いの間に獲物を確保できたようだった。一方でその区域を外れた釣り人たちは、どうやら釣果が得られず、浮かない表情ばかりだった。

次のページでは沖の一文字の釣況&今後の展望を紹介