【東海2021】海上釣り堀初級解説 陥りやすい罠5パターンと対処法

【東海2021】海上釣り堀初級解説 陥りやすい罠5パターンと対処法

気軽に高級魚が釣れる冬場の人気フィールドといえば海上釣り堀だが、釣果を上げるにはコツがある。今回は釣り堀ビギナー向けに釣果UPのポイントを解説しよう。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

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海上釣り堀 海釣り施設

ビギナーが陥りやすいワナ

ここまでは基本と釣果UPポイントを紹介してきた。ここからはビギナーが陥りやすい問題パターンを紹介していこう。

私は日ごろ、釣り堀初心者と釣行することも多いことから、私が過去に気が付いた問題ありパターン5つを紹介したい。

1. エサの準備に問題あり

ビギナーでも最近はインターネットや動画で情報収集している人が多い。しかし、釣り堀では毎回同じエサが有効であるとは限らない。高活性時はどんなエサでも釣れるが、食い渋ってくるとやはりローテーションが有効となる。少量ずつでいいので、できるだけ多くの種類のエサを準備しよう。

【東海2021】海上釣り堀初級解説 陥りやすい罠5パターンと対処法エサは少量多種用意(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

私はマダイ狙いのメインエサとなるダンゴは、マルキユーの定番ダンゴ3種類を中心に、他社のダンゴを2種類程度、計5種類程度のダンゴを準備している。ダンゴの利点はそれぞれのエサを単品で使用することに加えて、2種類をミックスして使うことで、多くの組み合わせが可能となる。

【東海2021】海上釣り堀初級解説 陥りやすい罠5パターンと対処法ミックスして比重やカラーに工夫を(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

比重やカラーが変わり、より多くのアタリを引き出すことが可能となる。青物用も含め、合計で10~15種類程度のエサを準備してほしい。

2. エサの付け方に問題あり

ビギナーの釣りの様子を観察していると、意外に意識していないのがエサの付け方だ。エサの付け方の基本は、ハリのサイズに合わせて付ける(ハリが隠れる程度の大きさで付ける)ことと、軸の中心にきちんと刺すことだ。

【東海2021】海上釣り堀初級解説 陥りやすい罠5パターンと対処法エサはハリが隠れる大きさで(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

付け方が悪いと不自然な沈み方や、誘ったときに回転してしまうこともあり、ハリを見切られる原因となる。またハリの結び目(チモト)もできるだけエサの中に入れた方が、食いがいいように感じる。

【東海2021】海上釣り堀初級解説 陥りやすい罠5パターンと対処法小ぶりのシラサエビは2匹掛けで(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

3. 手返しに問題あり

釣り堀で数を伸ばすには、やはり活性の高い時間帯にいかに釣るかということが重要であることはすでに解説した通りだ。そのためにハリをのみ込まれたら、ハリスを切って交換する。事前に仕掛けを十分に準備しておく。

オマツリや根掛かりしないように周囲の状況をよく確認しておくこと、タナ取りをしっかり行っておくことが大切だ。当たり前だが、エサが水中にないと魚は絶対に釣れない。

4. やり取りに問題あり

釣り堀の魚はサイズが大きいものが多く、ネットで周囲を囲まれているとはいえ、ヒットすると強い引きが味わえることが醍醐味の1つ。しかしビギナーはドラグ調整が不十分なことが多い。ドラグは強めに引っ張ったときに少し出るぐらいに調整しておきたい。

【東海2021】海上釣り堀初級解説 陥りやすい罠5パターンと対処法釣り堀の魚はパワフルだ(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

高活性時に魚をヒットさせたにもかかわらず、ヒット後にドラグがフルロックであることに気づくパターンがよくある。無理なやり取りで仕掛けが切れてしまうと、致命的なロスになることも……。事前準備はしっかりと行うようにしよう。

5. 準備に問題あり

釣り堀では朝イチもチャンスタイムであり、できるだけ早く仕掛けを投入したいと考えるのはごく普通のことだが、自宅でハリまでセットしてサオを伸ばしてエサを付けるだけにしている人をよく見かける。

何事もなければ効率的だが、過去に移動中にサオを折る人を何人も見かけたことがある。また仕掛けがロッドケースなどに絡んでしまい、釣り開始が大幅に遅れることもある。事前準備はスムーズに仕掛けを準備できるようにすることを意識して、イトをガイドに通すのは釣り座で行った方がいいと思う。サオ折れは釣り開始の時間が遅延するだけでなく、一日が台無しになることもあり十分に注意してほしい。

【東海2021】海上釣り堀初級解説 陥りやすい罠5パターンと対処法お土産をたくさん持って帰ろう(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

今回紹介した内容は、海上釣り堀の釣果UPの一部ではあるが、ぜひ参考にしていただき皆さんの釣果UPにつながれば幸いだ。

<週刊つりニュース中部版 桑原一幸/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年1月8日号に掲載された記事を再編集したものになります。