連休も終わり、どの魚を狙おうかと迷う時期でもあるが、生きたウタセエビをエサにした釣りでは何が掛かるか分からず、ワクワクしながらアタリを待つ、このドキドキ感がたまらない。5月11日、天気予報では移動性高気圧が本州をすっぽり覆うとのことだったので、ならばと愛知県・南知多町片名港の忠栄丸を訪れた。
午前5時出船
当日の午前4時に受け付けを済ませ、氷を受け取って船に乗り込み、空いていた右舷ミヨシに釣り座を確保。
忠栄丸推奨の船・胴突五目3本鈎仕掛けをセットして、定刻の午前5時に8人の釣り人を乗せて出船した。
航程40分で神島東沖の流し釣りポイントへ到着した。
天候は晴天で少々風があり波高0.5mのベストコンディション。
アシスタントからエサの生きウタセエビがオケに配られて、山下船長より「オモリは60号船内統一。ウタセエビは尾を切って尾掛けに。水深65m。底で狙ってください」との合図があり、一斉投入となった。
ラインがミヨシからトモ側へ速く流れる。
隣の人のラインを見ながら途中で3~4回ほどストップをかけ、ゆっくりラインが戻るのを待ってから再度落とすことを繰り返して着底させ、すぐ根を切って底を取り直すが、アタリはなく回収。
エサは元気だ。
当日の初アタリは3投目で、25cmほどのカサゴが上がってきた。
胴の間、トモ側でもカサゴが上がっており、「左舷側ではマゴチや小ダイも上がりました」との船内アナウンスが流れる。
私には良型メバル24cm、胴の間の人は29cmのメバルを上げていた。
午前7時ごろにポイント移動して水深58mで再開したが、ここは二枚潮で苦戦して、23cmのカサゴ1匹で終了。
入れ食いタイム突入!
7時30分ごろ、「伊良湖水道へポイント移動します」とのアナウンスがあり、水深75mで再開した。
小型のカサゴが掛かり、胴の間やトモ側でもカサゴが上がる。
下げ潮が緩みだすと、ポツポツだったカサゴが9時30分ごろには入れ食いタイムへ突入した。
ダブルもあちらこちらで見られるようになり、大きな喜ぶ声が聞こえて楽しそう。
こちらもうれしくなって、手返しを速めて連掛けで忙しい。
うれしい悲鳴だ。
しかし、上げ潮が少し速くなるとポツリ、ポツリの拾い釣りとなり、正午に沖上がりとなった。
当日の釣果はメバル24cm1匹とカサゴ27cm以下26匹。
入れ食いタイムが30分間あり、楽しい釣りができた。
今後は水温の上昇とともに、いろいろな魚が釣れるようになってくる。
皆さんもウタセ五目に挑戦してみてはいかが。
<週刊つりニュース中部版 APC・大橋浩/TSURINEWS編>
▼この船について
忠栄丸
エリア:茨城南エリア
出船港:大洗港