12月16日、神奈川県のほぼ中央を流れる相模川河口で、終盤戦を迎えたハゼとメッキを狙った。ライトルアータックル1つで楽しめた釣行の様子をお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・永井航)
相模川でメッキゲーム
1度竿をしまい、須賀港から河口まで偵察を行う。平日にも関わらず釣り人が並び、フカセ釣りやサビキ釣り、ちょい投げ、ルアーなどとそれぞれ楽しんでいる。サビキ釣りではナカズミ~コノシロサイズのコノシロが釣れていた。河口では投げサビキを投げている人がメッキを釣っていた。
昼休憩を取り、夕マヅメに勝機ありと判断し、ルアーでのメッキ狙いで再び相模川に向かった。
夕マヅメは河口部にエントリー。タックルは先ほどのハゼ釣りのタックルと同じで天秤をルアーに変えただけだ。リールはPEラインの巻いてある物に変えたかったが、持ち込んだ道具にはなかったため断念。一抹の不安を感じつつ、ナイロンラインでスタート。
当日は真左からの風だが、上げ潮の影響で川の流れは真右から。そこにうねりも加わり、お世辞にも良いとは言えないコンディション。確実にナイロンラインでは分が悪い状況だ。
ちなみに私の経験にはなるが、メッキは多少荒れていても平気でルアーに反応する。湘南近辺でのメッキは、大きくても30cm以下がほとんどだろう。そのため、硬さにもよるがメバリング、アジングタックルで対応可能だ。飛距離が欲しい場面ではエギングタックルも良いだろう。
ナイロンラインでメッキ攻略
まずはプラグ各種をローテーションしながら、表層から中層をチェックするも不発。バイブレーションを投げると、底近くでアタリ。しかしアワセが入らず、乗せきれない。どうやら魚は中~底層にいることを確認したところで、隣の釣り人にメッキがヒット。私の期待も上がる。
ここでルアーをジグに変えて、先ほどアタリが出たタナ周辺の徹底的な探りを開始。ジグとナイロンラインの相性は恐らく良くない。ラインか伸びて、クッションの役割をしてくれるというナイロンラインの特性が裏目に出てしまい、アクションを入れにくいからだ。
それを考慮しテンポが早くなるのを覚悟で、シャクリと同時にリールを巻き、無理矢理ルアーを動かすか、テンポが遅くなるが竿を大袈裟な程大きく動かす…の2極端のアクションしか釣りをしながらではアイディアが出せなかったが、後者で再びのアタリ。大きめにアワセを入れてみるも、ここでもラインが伸びるのが影響していると見られ、また乗せきれない。
ダブルアワセでヒット
ここで私はラインの伸びも竿の軟らかさを信じ、竿アワセと巻きアワセを同時に行ってみると次のアタリはヒット!キャッチまで繋げることができた。
タックルとヒットした魚のサイズ等のバランスが悪いと、ラインブレイクする可能性も考えられるため、もし行う際は注意が必要だろう。一度ヒットしてしまえば、竿とドラグ以外にもナイロンラインの伸びが魚の不意な引き込みに対応してくれるため、やり取りにはむしろ余裕があった。風が吹くとPEラインよりもナイロンラインの方がフォールに強いと感じ、フォールに集中すると再びヒットに持ち込めた。
ナイロンラインのメリット
糸フケは右に膨らむが左にルアー自体は流される場面。こちらも私の経験則によるものなので参考程度にして欲しいが、上記の場合ではPEラインよりナイロンラインの方がアタリが取りやすい。PEラインだと糸の動きだけの視覚だよりだが、ナイロンラインは視覚+竿までアタリが伝わるように感じる。トラウトなどでどちらの素材も使うアングラーで分かる人もいてくれれば嬉しい。ラインの比重が関係しているのではないかと思う。
フォールの開始のタナとタイミングがハマったのか、立て続けにメッキをキャッチし日没と共に満足の納竿とした。