東京湾『カワハギ』釣りで12尾御用 ハリス長さ調整が奏功【一之瀬丸】

東京湾『カワハギ』釣りで12尾御用 ハリス長さ調整が奏功【一之瀬丸】

東京湾金沢八景(洲崎町)の一之瀬丸から出船し、人気のカワハギ釣りへ向かった。本命12尾をゲットした釣行をレポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

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船釣り エサ釣り

一之瀬丸でカワハギ狙い

11月29日(日)、「カワハギ釣りに一緒に行きませんか?」と釣友の河合さんや永田さんから誘いを受け、東京湾金沢八景(洲崎町)の一之瀬丸から出船した。カワハギの人気は高く、一之瀬丸は2隻出しの大盛況。我々3人は一之瀬遥斗・若船長が舵を握る船へ。右舷ミヨシから私、河合さん、永田さんの順で座った。

船長に近況を聞くと「ポイントは竹岡沖です。ここ数日はあまり食いが上向くことはなく、厳しい展開になっています。少しでもアタリがある場所を攻めたいので移動は多くなってしまうかもしれませんがよろしくお願いいたします」と熱心さが伝わってくるコメントをくれた。

7時15分に出船、航程約40分でポイント着。北寄りの風が少しあり、雲が厚く広がって肌寒い。竹岡沖のメインポイントのひとつ「甚九郎根」のやや西寄り水深17mにポイントを定め「では、ここから始めてみます。下げ潮の流れがありますので、トモが潮先で流れていきますよ。海底は根がありますので、根掛かりに注意してくださいね」と、釣り手にもイメージしやすいアナウンスが流されてスタート。

東京湾『カワハギ』釣りで12尾御用 ハリス長さ調整が奏功【一之瀬丸】カワハギタックル(作図:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

ゼロテン釣法

まず船下から探ってみる。オモリの着底感から得られる情報をもとに根を探してみる。砂に埋まる感覚から、金属的に変化すれば根に至ったサインだ。「カワハギが着いていればアタリをだすはず」とイメージして、根に差しかかったところでゼロテンションをキープ。

竿先と手に伝わる情報に集中すると仕掛けにまとわりつくような気配。直後にヤスリを擦り合わせるようなザラザラとした感触を手でキャッチした。この間、竿先はまったく動いていないが、この気配と手感度がカワハギからのファーストコンタクトだ。

本命20cmカワハギ手中

オモリを着底させたまま、焦らすように仕掛けを揺すったら再びゼロテンション。すると、コンッというはっきりしたアタリが竿先にでた。エサを食べ始めた魚に違和感を与えないよう、そのままの状態をキープし続けると、振り幅は小さいものの、アタリは徐々に増幅。

口の中にハリが入って首を振り始めたサインだ。その反応を消さないように、魚の重さを竿へ乗せるように大きめのストロークでアワセをいれる。カワハギの引きは特徴的で、断続的なバイブレーションが手に伝わる。それをいなしながら頭がこちらを向いた時に一気に間を詰めてリーリング。無事に20cm級を手にする。

潮下の座席だったが、その後もキャストを加えながら同じ釣り方を組み立てて、約1時間で6尾まで数を伸ばせた。

東京湾『カワハギ』釣りで12尾御用 ハリス長さ調整が奏功【一之瀬丸】良型も登場(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

釣友も本命キャッチ

2人にも私の釣り方を伝えると、まずは永田さんが本命のアタリをとらえた。ほかの釣りへも造詣が深く、やりとりは見ていて安心。無事に20cmオーバーをキャッチ。

河合さんにもやや遅れて本命のアタリが到来。「何度もバラシてしまってようやく顔が見られました」と安堵の表情を浮かべている。

東京湾『カワハギ』釣りで12尾御用 ハリス長さ調整が奏功【一之瀬丸】河合さんに本命(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

6連続でバラシ

下げ潮が効いていた時間帯はアタリが明確だったものの、潮止まりを迎えるとゲストを含めて、まったくアタリがだせなくなった。

集器を付けて、仕掛けの動きを大きくしてアピールしてみたり、キャストからのカーブフォールを駆使したりといろいろ試すものの答えを導き出せない時間は続く。

11時すぎから上げ潮に。潮変わりに期待したが動きは不安定なようで、魚のスイッチは入らない。船長は少しでも活性が高い場所を求めて、水深35mの深場や15mまでの浅場など、短時間で転々と新しい場所を探っていってくれた。

状況がやや好転したのは13時ごろ。「ゲバチ根」と呼ばれるポイントのやや西側のエリアだった。水深20m付近でアタリは出始めるが、エサを追うスピードは極端に遅く、午前中までとはアタリの出方がまったく変わってしまった。ハリをかむアタリを掛けにいくが、ことごとくバラシ。6連続で巻き上げ途中に天を仰いでしまった。

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