「エビ」や「カニ」が加熱で赤くなる理由 アスタキサンチンとは?

「エビ」や「カニ」が加熱で赤くなる理由 アスタキサンチンとは?

お正月の食卓にはよくエビやカニが並びますが、なぜ彼らは加熱することで赤くなるのでしょうか?そんな疑問について調査してみました。

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その他 サカナ研究所

アスタキサンチンの効果

実はこのアスタキサンチン、近年では化粧品や医薬品業界でかなり注目されています。

アスタキサンチンには免疫力強化、抗がん、動脈硬化の改善、糖尿病予防、美肌効果などの報告があり、アスタキサンチンを配合したサプリメント、健康食品、スキンケア用品などが多く販売されているのです。

「赤くなった=火が通った」ではない

エビやカニを加熱する時、赤くなった=火が通ったと思っている人は要注意です。

前述のとおり、このアスタキサンチンは殻に含まれているため、殻が赤くなっただけでは身にまで火が通っているか判断が出来ません。とくに大型のカニなどの甲殻類は、中に火が通る前に体が赤くなってしまうことがほとんどです。

丸まる茹でる場合は、見た目ではなく「茹で時間」で判断するようにしましょう。

また、カニしゃぶのように身が見える場合は、身が締まり透明度が薄れてきたら、火が通った証拠です。

お正月は是非美味しいエビやカニをご堪能下さい。

<近藤 俊/サカナ研究所>