5月1日、ハシリのクロダイ(チヌ)をフカセ釣りで狙おうと、愛知県・南知多町の内海新港を訪れた。
釣行日前日にエサを仕込む
釣果情報はあるのだが、シーズン序盤戦でまだまだ不安定な状況のなかでの釣行。
こんなときほどまきエサの集魚剤に悩まされるが、マルキユーの高集魚タイプ、『チヌパワーV10白チヌ/マルキユー』と増量タイプの『チヌパワー激重/マルキユー』をチョイス。
大潮回りの日なので、速い潮でも混ぜ加減ひとつでこの組み合わせなら対応可能だ。
さらに『活サナギミンチ激荒/マルキユー』をトッピングし、オキアミ3kgを崩したものと水を加えながらよく混ぜる。
ここまでを釣行前日に仕込んで、集魚剤に水分がよくナジんで使いやすいまきエサに仕上げて釣行日を迎えた。
少し明るくなってきた午前4時すぎに港に到着。
さっさと準備をして、港内に伸びる堤防に釣り座を構えた。
まずは前日に作ったまきエサを用意し、次にさしエサの準備。
食い渋りが予想されるので種類を多くして、ローテーションしながらこの日の当たりエサを探す作戦だ。
『食わせオキアミスペシャル/マルキユー』Mサイズをベースとして生オキアミ、『丸エビイエロー/マルキユー』、『ガツガツコーン/マルキユー』、サナギ、あとは練りエサの『食い渋りイエロー/マルキユー』、『高集魚レッド/マルキユー』、『アピールホワイト/マルキユー』を用意。
絶対に釣ってやろうと、節操もなく大盤振る舞いをしてしまった(笑)。
実釣スタート
タックルのセットが終わった5時前から実釣スタート。
サオ3本沖に狙いを決めてまきエサを打って潮を確認。
6時が満潮潮止まりなので、あまり動いていないようだ。
まきエサは海面からバラけさせて落とすように、あまりヒシャクで固めずに打つ。
集魚剤の白チヌの特徴である白い煙幕を利用するため、水分多めに練り直してトライ。
仕掛けもガン玉は打たずにさしエサをゆっくり落として、中層から底を広範囲に探れるようにして投入を繰り返していく。
エサ取りは手前に小メバルがいる程度であまり気にならないが、さしエサは毎投変えていって反応をうかがっていく。
するとサナギを付けて投入した時、ウキを押さえるアタリが出たが食い込まない。
仕掛けを回収すると、サナギがつぶされて帰ってきた。
そこでまきエサの中のサナギのかけらを数個ハリに刺して再投入。
仕掛けがナジんで潮受けウキゴムが見えなくなった時、ウキがゆっくり沈んでいくアタリ。
サオを立てて引きを楽しんで上がってきたのは、小型のクロダイ28cm。
型はイマイチだが今シーズン第1号の顔を見られてひと安心だ。
ポイントが大潮の激流に
このサイズが釣れるなら数釣りができるかもと、仕掛けをチェックし再投入するとポイントは大潮の激流に変貌し、高いハードルとなっていた。
速い潮に対応しようとまきエサを再度練り込み、狙いのポイントの底まで届くようにする。
激重の特性を利用した攻めで次の1匹を狙っていくと、うまくまきエサがたまっているポイントを流した時にウキに反応が出るようになった。
何かを嫌って食い込まないようなので、さしエサのローテ&仕掛けの変更で探っていくと、コーンとオキアミの抱き合わせで流した時に、ウキを一気に消し込む明確なアタリが出た。
アワセを入れるときれいにサオが弧を描き、沖で浮かせようとそのまま耐える。
この時の手ごたえがたまらなく至福の時だ。
堤防際の海藻に突っ込まれないようにやり取りし、タモに収めたのは31cmのクロダイ。
小さいながらも速い流れの中で食わせた1匹に満足感でいっぱいになった。
その後も四苦八苦しながらクロダイを仕留めようと頑張ったが、あっという間に昼の干潮潮止まりとなり万事休す。
底の砂地が見えるほど下げてしまい、魚っ気がなくなってしまった。
それでも諦めずに沖のポイントを攻めていると、意外なゲスト、60cmオーバーのウチワザメがヒットして試合終了。
結果として小型2匹と納得のできる釣果ではなかったが、目いっぱい攻めたので次こそは、という気持ちになった釣行となった。
知多半島は例年ゴールデンウイークが明けたころから釣果が安定してくるので、クーラーボックスが激重となる釣果を夢見て、また釣行したいと思う。
<週刊つりニュース中部版 APC・三重グレ研・濱田晃行/TSURINEWS編>
内海新港
南知多有料道路・内海IC下車、県道52号を西進し国道247号経由。