雨の日は誰しも釣りには出かけたくないものだが、ショアジギングにおいて雨がもたらすメリットがある。今回はそんなショアジギングと雨について考えたい。
（アイキャッチ画像撮影：TSURINEWS関西編集部・松村計吾）
雨の日の狙い方
私の経験上での狙い方となるが、雨の日にショアジギングで狙う場合にはいくつか共通点も見つかった。狙う魚種にももちろん関係するが、私が普段好んで狙うブリ系の青物では有効なパターンである可能性が高いのでは……と感じている。
まきエサで魚を集める
これはサビキをしていた経験や青物をカゴ釣りで狙うことを想定して、広範囲にまきエサを撒いてベイトを集めてみることだ。青物がベイトとなる小魚やまきエサに集まってくる可能性があり、青物が回遊してくる機会を増やしてあげる意味もある。
雨により警戒心も薄れている状況のため、メタルジグにも反応しやすくなったことが何度かある。偶然かもしれないが、大物を狙う際には試してみる価値はある。そもそもまきエサに夢中になっている状況なら、無理にショアジギングにこだわらず、カゴ釣りなどに臨機応変に切りかえるのも一手だろう。
表層が狙い目？
活性が上がっている状況のため、下層よりも表層から中層でヒットする機会が多い印象だ。ベイトが表層に集まっていた……など、状況にもよるため必ずしも表層から中層が狙い目とは限らないが、下層よりも可能性は高いと思われる。
アクションにメリハリを
リトリーブスピードは特に普段、朝マヅメに狙うパターンなどと変えてはいない。たまにフォールを意識したり、ただ巻きにしてみたりもする。
しかし、フォールの機会を増やすほうがヒットは多い印象だ。これはショアジギングだけでなく、魚はフォール時に食い付きやすいため偶然かもしれないが、比較的ただ巻きよりも弱った魚を演出する方が良い可能性がある。
小雨はオススメ条件
小雨の場合は釣りもしやすく、海が濁る状況も抑えやすい。ショアジギングも場所取りも含め、やりやすい条件であるため、小雨で特に波風も弱い日であればチャンスも回ってきやすい可能性がある。
小雨時は張り切ってショアジギング（撮影：TSURINEWS関西編集部・松村計吾）初心者がショアジギングで念願の1匹目を釣り上げる機会になるかもしれない。しかし、天候の確認は事前に行い、安全面の確保だけは最優先にさせよう。
＜出月慎也／TSURINEWS・WEBライター＞
