Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック:船釣り向けフットケア&ウェア

Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック:船釣り向けフットケア&ウェア

今日の問診票

船釣りの後に疲れを貯めないような、フットケアの方法&ウェアの選定について教えてください。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・近藤惣一郎)

近藤 惣一郎

医学博士・京大卒。SOグレイスクリニック院長。脳外科・美容外科専門医。DAIWA沖釣りフィールドスタッフ。ロンリー侍ドクターとして各種メディアで活躍中。

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診断結果

揺れる船上で足を踏ん張りながら数時間過ごす船釣りでは、特に足の役割が重要になり、日常生活と比べものにならないほど足に負担がかかっています。足は全ての動作の要。左右どちらの足に重心を置くか、つま先とカカトどちらに体重をかけるかで、下腿や大腿は勿論、股関節、腰、背骨、頚、肩などにかかる力は変化し、全身に大きく影響します。

処方箋

「シューズやソックスなんて濡れなかったらどれでもいいや、同じだろ」と思ってるあなた…それは大違いです。正しく「フットウエア」を選択して、しっかり「フットケア」して、安全で健康に、楽しく沖釣りをしましょう!

船釣りで重要な「足」のケア

ここ数年、健康増進を目的に盛んになっているジョギング。走ること自体が目的ですから当然ランナーもシューズにこだわりを持っています。足に負担をかけず、快適安全にランできる進化したシューズが次々登場しています。

一方「魚を釣ること」が目的の沖釣りはロッドやリールなど道具類も多くなり、フットウエアには目が向けられにくいのが現状。特にルアーフィッシングに比べ釣り人の動きが少ないとされるエサ釣りでは、フットウエアには防水性や防寒性が最も要求される要素でした。ですから長靴(ブーツ)が常用され、逆に暑い夏期は気軽に素足にサンダルで釣りを楽しむ人もいるわけです。

しかしここ数年、タックルの進化に伴い軽量タックルを手持ちに終始スタンディング(立位)で行うスタイルに沖釣りが変わってきています。そして、沖釣りが単に「魚を釣ること」でなく、釣り人の身体、健康増進に良い効果をもたらすスポーツとして意識されはじめています。

だからこそ、シューズそして足に直接コンタクトするソックス一つで、足、足首のケガや痛みの防止は勿論、釣行後の足の疲れ、むくみ、ひいては下腿、膝、腰、股関節の痛みや凝りも予防、軽減されるのです。

フットケア

そして、釣りの後どこでもいつでも誰でも出来るのがセルフマッサージとストレッチ。基本的には、自分が揉んだり、伸ばしたりして、心地よく感じることを行えばいいのです。釣行後マッサージやストレッチが習慣になれば、ただ身体が休まるだけでなく、「あれっ?いつもは痛くないのに…」等、自分の身体の変化、異常にも気が付けて、早めのケアが出来ます。

さらにストレッチやマッサージを行う際、それらがどの筋肉に作用するのかという知識があることで、安全でより効果的になるのです。それを行えるかどうかで、翌日からの仕事や日常生活も快適になり、次の釣行を楽しく行うためにとても役立つのです。

どんなことでも正しい知識を身につけ、良いことは知っているだけでなく実行してみましょう!

足の「アーチ」

足には3つのアーチが存在します。

Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック:船釣り向けフットケア&ウェア足の「アーチ」(提供:WEBライター・近藤 惣一郎)

その役割は1.足を蹴りだす力(バネ)2.衝撃の緩衝(クッション)3足底の筋肉や神経の保護です。疲労の蓄積、肥満、老化などでアーチが低下すると3つの機能が発揮しにくくなり、起立や歩行、バランス保持が上手く出来なくなるだけでなく、下腿や膝、大腿、腰の障害にもつながります。だからこそ正しいシューズ選びが重要になるのです。

筋肉の種類

揺れる船上で踏ん張っている足指やつま先調整する筋肉は、足指や足の甲から下腿の骨である脛骨や腓骨、あるいは膝まで伸びています。

Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック:船釣り向けフットケア&ウェア足指やつま先を動かす筋肉(提供:WEBライター・近藤 惣一郎)

ですからソックスやシューズで覆われる足指や足の甲のコリや痛み、障害は下腿や膝、ひいては股関節、腰、背骨の不具合につながります。足、足指のケアはとても大切なことなのです。

Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック:船釣り向けフットケア&ウェア船釣りシューズサンダルブーツ(提供:WEBライター・近藤 惣一郎)

次のページで「フットウエアの選定法」を紹介!

現在、一部都道府県に緊急事態宣言が発令中です。外出については行政の最新情報を確認いただき、マスクの着用と3密を避けるよう心がけて下さい。一日も早く、全ての釣り場・船宿に釣り人の笑顔が戻ってくることを、心からお祈りしております。