初めまして。〝みっぴ〟こと秋丸美帆です。この度、週刊つりニュース関東版で新たに連載をスタートすることになりました。地元九州とはひと味違った関東の釣りを体験して、みなさんに改めて楽しさをお伝えできたらと思いますので、よろしくお願いします。
午後からゆっくり出船
さて、記念すべき第1回目の釣り物はお手軽なライトアジです。
私の住む福岡では、アジ狙いで出船する船宿さんがとても少ないのですが、東京湾では午前・午後便と大きな船で、たくさんの人が乗船すると聞き、大変驚きました。
釣行前日は、都内で夜遅くまで別の釣り取材だったので、朝寝坊してホテルを出発。
出船場所の金沢八景まで電車で向かいます。
午後からゆっくり竿を出せ、車がなくても船宿さんへ行けるのは関東ならではのシステムですね。
集合時間の少し前に、今回お世話になった一之瀬丸さんに到着。
女子専用の更衣室で着替えを済ませ、いざ乗船。
風がやや強く吹いているようでしたが、とっても大きな船ならそんな風ちっとも関係なし。
20~30分で最初のポイントに到着です。
ライトアジは2回目だったので、釣り方をすっかり忘れていましたが、スタッフさんが一から説明して下さいました。
コマセはイワシミンチで、片天ビン仕掛けの2本バリ。
エサは、青イソメと赤く染めたイカ短です。
どちらのエサが反応いいかは、その時どきで変わるそうですが、後者はエサ持ちがいいとのことでした。
青イソメは1cmくらいに切り、ハリ先からほんのちょこっとタラシを出せばOK。
まずは二本とも青イソメを付け、仕掛けが絡まないように気をつけて落とします。
待望のファーストヒットは?
船長の指示ダナをしっかり守り、最初は釣ることよりもアジを寄せるための撒きエサを繰り返します。
大きくゆっくりシャクると仕掛けが絡みやすいので、小さく鋭く竿先を上下させてコマセを出します。
ある程度撒いたところで釣ることに集中。
指示ダナの一番低いところから、アタリがでるまで徐々に上げていきました。
しばらくしてようやく竿先にアタリ。
小型といえど、かなり強い引き。
ドキドキしながら巻いていると、水面からキラッと何かが姿を現しました。
「やったー。ん?あれ?何かおかしい……」。
そう、最初の魚はアジではなく、ゲストとしてよく釣れるイシモチでした。
本命でなくてもうれしい1尾。
エサを付け替え、すぐに仕掛けを落とします。
すると、底から2mのところで再びアタりが!
先ほどとは違う予感。
ようやく本命が釣れました。
アジは口が弱いので、釣り上げたらすぐに口切れでハリが外れ、足元をあっちこっちに跳ねていきます。
取り込みには注意が必要です。
その後、ポイント移動。
するとタナがどんどん浅くなっていき、食いが立ってきたようなので、手返し重視で青イソメから赤短に変更。
それに加えて、一度アタったタナはリールのカウンター表示で正確に探ることができるので、さらに釣果が伸びていきました。
ライトで手軽な釣りとはいっても、タナを探らなければヒットしないので、うまい人と差がつく奥深い釣りだなと思いました。
二点掛けに挑戦
後半は、せっかく2本バリでやっているので、口切れの恐さはありますが、二連掛けに挑戦。
まず、1回目のアタリを乗せ、そのまま少しだけリールを巻いてタナを上げ、再びアタリを待ちます。
すると、2回目の力強い引きが伝わるので、そのままゆっくりと仕掛けを上げます。
途中でバレなければ見事、二点掛け成功です!こんなにきれいなアジが、短時間でこれだけ釣れることに大変驚きました。
早起きしなくても、ゆったり釣りをして、のんびり帰宅、のんびり料理しておいしく食べられるなんて、なんとぜいたくな一日なんでしょう。
女性は半額だし、子どもにも簡単にできる釣りなので、ぜひ、みなさんもライトアジに出掛けてみてください。
<みっぴ/TSURINEWS編>
取材協力:グローブライド
▼この船について
一之瀬丸
エリア:東京湾(横浜)エリア
出船港:金座八景