磯のグレ釣りが本格化する季節。今回は筆者のホームグラウンドの一つ、和歌山・串本町の出雲崎エリアの磯群の中から、初冬にオススメの磯を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)
3. 武八
巻崎の先端部に位置する、出雲を代表する名礁の一つが武八(たけはち)だ。出雲漁港を出て出雲崎を回った辺りから前方に見えてくる大きな岩塊だが、磯の大きさの割にグレ狙いの釣り座は少なく、どちらかと言えば底物師に人気の高い磯でもある。
磯自体が非常に大きいので波には滅法強く、特に背中から吹く季節風を遮ってくれるので、初冬から厳寒期にかけての寒グレシーズンは絶好の釣り場となる。
グレ狙いの釣り座
グレを狙う場合の釣り座は東向きの先端に集中し、定員は2~3人。上り潮が流れる時にグレのアタリが集中するが、20m沖付近に大きな沈み石が入っており、その辺りで潮のヨレや潮目ができる時に仕掛けを流し込み、グレのアタリを探る。
磯際からハエ根が出ているのでサラシが払い出る時はサラシの切れ目付近で食ってくることが多いので、まきエサを磯際に集めてエサ取りを留めておくことが大切だ。
ウキ下は2~4ヒロ。ハエ根を過ぎるとドーンと深くなっているので、特に寒の時期はウキ下を小まめに調整し、少しでも早くグレのアタリダナを見つけることが重要だ。
武八も沖の潮流を攻めていると時折、尾長グレが竿を引ったくることがあるので、リールは常にオープンベールでラインメンディングを行おう。
<兵頭良弘/TSURINEWS・WEBライター>