大阪南港にライトゲームへ。そんなに潮がよくないので、とにかくサオを出してみたのだが、思わぬ釣果に恵まれることになり…。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
大阪南港でライトゲーム
大阪南港にライトゲームをしに向かった。
日時:10月26日 17時~19時まで
場所:大阪南港 波止
天候:晴れ 北西の風3m
潮周り:小潮 17時頃満潮
到着して一番に思ったこと、それは「寒い」。さすがに10月も下旬となると、遮蔽物も何もない海から受ける北風が、なかなか冷える。インナーダウンを着込んで、その下にカーディガンさえ着てきて、上にはウィンドブレーカーを羽織ったが、それでも寒さを感じた。次からはジーパンの下にもタイツが必要かもしれない。
海の様子は結構よかった。小潮なのでそこまで期待していなかったが、風のおかげでいい感じに波頭が立って、キワに気泡が浮かび、雰囲気がある。ひとまずオープンウォーターに投げることはせず、波止際をジグヘッド1.5gにワーム2inchをつけてサーチした。
なぜかワームに渋い
時合いに突入し、かなりいい感じがしている海だが、なぜかワームへの反応が鈍い。カサゴくらい単純なリトリーブでポンポンと出ると思っていたが、1尾で止まってしまった。
もう1匹食ったが、ボトムで居食いされアワせたときにはすでに遅く、根に潜られ、無理に引きずり出そうとしてラインブレイク。これはちょっとワームが合っていないかもしれない…。先日、メタルで夜中にちょこちょこアタってきたのを思い出し、時合いの残り僅か、1gのメタルバイブを試してみることにした。
メタルルアーに大物がヒット
メタルにチェンジして、引き続きキワをリトリーブ。するとすぐに、ドシッと重いアタリがきた。こちらは先ほど根に潜られたカサゴを警戒して、ドラグを強めに設定している。おそらく相当良型のカサゴだろうと思い、早めに勝負をつけるために巻き上げた。何せメタルは単価が高い。コレを根に持っていかれてはたまらない。
しかし、根魚と思ったその魚が、前に走り出した。チヌ、キビレの引きだ。おそらくその走り加減からキビレだろうと察して、ドラグを緩める。あとは引くままに任せて、こっちも巻きはするが、ドラグで追従してイトを出させて、相手がバテて上がってくるのを待つだけだ。その間、ラインブレイクしないかと怖かったが……この日のラインの設定は、PEライン0.3号にリーダー6lb。これで獲りきれなかった魚は、ほとんどいない。
それにしても思うよりも長い戦いとなった。とにかく引く個体で、途中から明らかにいつものサイズより一回りデカいな、と感じる。手前に寄せてきたところで、また死力を振り絞って堤防のえぐれの中に潜り込もうとする。これは本チヌかもしれない、と思う。チヌによくある動きなのだ。
大型47cmチヌが浮上
予想通り、夕暮れの最後の光が残る中、上がってきたのは47cmの本チヌだった。
やりとりに5分、もうちょっとかかったかもしれない。結構ひやひやとした。というのもメタルで大型のチヌを掛けるのは、初めてだ。そもそも「メタルに反応するんだな」というのも驚きだし、力強い引きにも痺れた。
ハリはほとんど伸ばされていたが、なかなかこのメタルバイブ、しっかりしている。強烈な引きにも耐えてくれた。
夜はワームでカサゴ追加し、キリのいい、合計5匹として終了した。
メタルゲームお試しあれ
個人的に先日からメタルでアタリが頻発しているので、大阪南港では今、メタルジグがいいのかな?と思っていたりする。もしかすると、釣り人の多い波止で、ワームの動きはチヌもカサゴも見切っているのかもしれない。
マイクロメタルバイブに飛びついてきてくれた1匹には、久々に素晴らしい釣りをした思いだった。私はほとんどワームしか使わないライトゲーマーだが、今後はメタルも釣りのひとつの組み立てに入れたい。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>
大阪南港