秋の湖攻略のポイントは「ターンオーバー」を理解すること。今回は秋のブラックバスを釣るためのコツを3つ紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・夏井聡)
ターンオーバーとは
そもそも「ターンオーバー」とはどういったものなのでしょうか?ご存知の方のおさらいも兼ねて、まずはこの点からご説明します。
秋になると当然気温が低下し、表層の水が冷やされます。これによって表層の水は比重が大きくなり、湖の下の層に沈んでいきます。これによって下の層の水は表層に向かって押し上げられ、結果的に湖の水がかき混ぜられるような現象が起こります。これがターンオーバーのイメージです。
ではなぜ、ターンオーバー=釣れないのでしょうか?これは下の層にある水の性質によるものです。一般に下の層の水は溶存酸素が少なかったり、ゴミが沈殿していることが多いです。いわゆる水質が悪い状態です。これらの「悪い」水がかき混ぜられてしまうために、バスが食わない状態となってしまうといわれています。
攻略のポイント3つ
釣り人にとって厄介な現象であることの多いターンオーバーですが、ポイントをおさえて釣りをすることで、釣果を出すことができます。いろいろな対策が考えられますが、筆者の実績があるポイントを、なるべくシンプルにまとめました。
1. 流れのあるポイントを狙う
そもそも流れのある場所はターンオーバーが起こりにくいことが考えられます。また、例えば流入河川の河口付近や、小さな流れ込みなどは周辺のエリアに良い水質の水を供給している場合があります。このため、ターンオーバー時には流れているところが釣りやすくなります。
2. シャローを狙う
シャローを狙うのも分かりやすく、筆者にとって実績が高い釣り方です。そもそも、浅いところは程度にもよりますがターンオーバーしにくい傾向にあります。水に層ができにくいことが原因と考えられます。そのため、通常時とかわらない釣りがしやすいです。
また、比較的シャローでもターンオーバーする場合はありますが、そのような場合には水が濁ることが多いです。通常、濁るとバスはカバーにタイトにつく傾向がありますので、ターンオーバーで濁ったらシャローカバーを丁寧に撃つ!というのは分かりやすいコツになります。
3. ハードベイトでリアクションを狙う
ターンオーバーは上述の通り、バスがルアーを食いにくい状況です。もちろんソフトベイトを丁寧に使うのもアリですが、反応がなければリアクションの釣りを試してみましょう。
カバーに付いていそうであれば、スピナーベイトがオススメです。ウェイトを使い分けることでレンジとスピードを調節しながら、カバーにぶつける気持ちで巻いていくのがオススメです。カバーの濃さや濁り次第では、チャターベイトやスクエアビルのシャロークランクも選択肢に入れていきます。
シンプルな釣りを心がけよう
ターンオーバーは釣りにくい状況ではありますが、的を絞ってシンプルに釣りをすることで結果が出ることも多いです。
特に陸っぱりで狙うことの多いシャローは濁りが入る場面も多いので、対策をしっかり行っていい釣りにつなげていきましょう!
<夏井聡/TSURINEWS・WEBライター>