我々が普段食べている魚のなかには、資源保護のために漁獲量の上限が規定されているものもあります。現在、新たに15の魚介類にも規制が検討されているようです。
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生活への影響は?
気になるのは今回の規制によって、我々の生活に影響があるのかどうか。
上記の通り、種類によっては短期的には価格が高騰する可能性もあると考えられますが、計画がうまく行けば漁獲高が向上するため、結果的には安価になるでしょう。資源量が安定すれば値段の乱高下が減り、いつでも同じ価格で同じ質のものが購入できるようになり、メリットは大きいです。
また、ブリやマダイ、ヒラメ、トラフグは天然ものより養殖物のほうが多く流通しています。今回の規制は養殖魚には直接関係のないものなので、その点でも我々の生活にいきなり大きな影響が出るようなことは考えにくいです。
とはいえ我々魚食いにとっては、今回の規制は決して他人事ではありません。我々のような一般消費者にとって、今回のニュースが日本の魚資源について考えるよい機会になるのではないかと思っています。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>