9月12日に、須磨一文字にノマセ釣りで青物を狙って釣行した。バラシもあったがうまくハマチ57cmを仕留めたので、その模様をお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)
まずはアジを確保
誤算だったのが須磨一文字の人気ぶり。回遊魚のベストポイント東側だけでなく、その他の目ぼしい釣り座も、1番船で渡っていた先客達が入っていたので、私は波止の中ほどの、ルアーマン2人の間に釣り座を構えることになった。
夜が明けた6時前からノマセ釣りのエサとなる小アジ釣りを開始。ウキサビキ釣りのタックルは磯ザオ5号5.4mにミチイト6号を巻いたスピニングリールの組み合わせだ。まきエサカゴはサビキの上下それぞれに付けるダブル方式とし、上カゴとサビキの間にクッションゴムを介する。サビキはフラッシュ仕様のサバ皮のハリ6号、ミキイト3号、ハリス1.5号の小アジ釣り向けのノーマルなものを選んだ。
タナは底から1m程度上に設定し、投入地点はサオ2本分ぐらい先のちょい沖程度にとどめた。これらの狙いがドンピシャで、幸いなことに開始30分程度で十分な小アジを確保できた。小アジはスカリバケツに入れて活かしておき、使う分だけをビニールバケツに小分けする。
時間が経つにつれイワシが交じりだしたが、こちらは夜のお惣菜にと取り分けてクーラーに保管する。最後のほうにはイワシしか釣れなくなったが、その巻き上げの途中で、波止際までイワシを追ってきたハマチの姿が見えた。実はこの時の様子を覚えていたことが、釣果への大きなヒントになった。
ノマセ釣りのタックル
少し出遅れた感はあったが、7時半ごろからノマセ釣りに切りかえる。タックルはサオとリールはサビキ釣りと同じで、接続する自作のノマセ仕掛けは、クッションゴムの先には、カン付き丸セイゴ12号とカン付きチヌ1号の親バリと孫バリの2本バリ。小アジの掛け方は、親バリは背掛け、孫バリは尾ビレの近くに刺す。
タナは2ヒロ半からスタートし、沖向き30mぐらいに仕掛けを投入する。両隣はルアーマンだったので、左右に広くは流せず、こまめに打ち返してトラブルを避けるよう心掛けた。
潮のヨレを狙う作戦へ
朝7時前には各所で青物がヒットしている様子。回遊している今のタイミングを逃すまいと気を引き締めてノマセ釣りを続行する。
しかし、8時を過ぎると、波止が沈滞ムードに陥った。私も焦りが募るものの、やみくもに打ち返したところで釣果にはつながらない。何かヒントを掘り出そうと、今までの経験や今日の状況などを、色々と思い返してみた。
頭に浮かんだのは、朝に波止際までイワシを追ったハマチの様子。青物は潮の動きが速いところよりも、潮がヨレて緩んでいる所を回っているのではないだろうかと感じた。そこで、正面方向に小アジを単調に投げ込むのではなく、自分の釣り座から海面を見て潮の流れの緩んでいる所を見つけて、そこに投下するように心がけた。この切りかえで、小アジが活きた状態で、潮に負けずに少し長めに海にとどまるようになった。