9月12日に、須磨一文字にノマセ釣りで青物を狙って釣行した。バラシもあったがうまくハマチ57cmを仕留めたので、その模様をお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)
ついにヒットするも…
すると10時半前、突然ひったくるようにサオ先が曲がった。
あわてて体制を整えてリールのベールを起こすと、パラパラパラとミチイトが勢いよく走り出て行った。スッポ抜けを防ぐために、十分余裕をもって魚を走らせてから、サオを起こして巻き上げに転じると、強い手応え。ついにヒット!
ところが途中で何かに引っ掛かり、ミチイトが巻けなくなってしまった。「さっきの船の漁具に引っ掛った?」と、朝にバラシがあったノマセ釣りの人から声がかかった。スッポ抜けを防ごうと魚を十分に走らせたことが裏目に出るとは、大誤算…。泣く泣く仕掛けを引き切るしかなかった。
2度目のアタリ
一旦は沈んだ気持ちを奮い起こし再トライ。いったんサオを置いて梯子を下ってスカリバケツに向かった矢先に、バタンとサオが大揺れした。2度目のアタリだ。
慌ててサオを手に取って魚を走らせにかかったが、走らせ過ぎると先ほどの二の舞になる。思い切って取り込みに転じると、魚はグングンと力強い引きをサオに伝えてくれた。
ドラグを調整してバラさないよう細心の注意をはらいながら、やりとりを続けていると、「浮かせて空気吸わせたらこっちのもんですよ」と励ましてくれながら、先ほどの釣り人がタモを持って助太刀に寄ってきてくれた。心強い味方を得て、慎重に波止際に寄せてくると、海面に鮮やかな緑色の背中が見えた。ハマチだ!
ハマチ57cmをゲット!
少々手こずったが、助っ人の手慣れたタモの差し入れ所に魚は無事収まりフィニッシュ。感謝感激の面持ちでお礼を言いつつ、今シーズン初のノマセ釣りで手にした獲物を目の前にして喜びに浸った。
これを機に納竿し、12時の迎えの便に乗り込んだ。船長には釣果の写真を撮ってもらった。最終釣果は57cmのハマチ1匹と、活きエサで残った小アジ多数、別にキープしたイワシ多数。帰宅後はハマチのバター焼き、イワシの煮付け、小アジの唐揚げと、釣り人冥利に尽きる夕食を家族と共に堪能した。
<伴野慶幸/TSURINEWS・WEBライター>