高水温期の今、ポイントを選べば太いキスを手にすることができそうだと思い、8月12日は和歌山・日高川の河口へ釣行した。読み通り26cmの良型キスを釣り上げることができたので、その模様をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)
自然の河原が残る日高川へ
8月12日、午前中の上げ潮を狙って日高川河口に入る。この時期、キスだけでなく多くの魚は溶存酸素量の多い海域に集まることがよく知られているが、それを証明するように例えば紀ノ川や有田川の河口など、川の水の影響の強い河口域で、数は多くないが良型のキスの釣果が聞かれる。そこで、比較的自然の河原が残っている日高川を選んでみた。
3~4色でまずは22cm
左岸には午前7時半ごろ到着。この日は護岸工事が休みだったので、さっそくサオを継ぐ。古い護岸のすぐ前(足元の先)に新しい護岸作られているので、サオは使い慣れた4.2mの並み継ぎを選んだ。リールはZ45にPEライン0.6号+チカライトもPEラインの1~7号。エサについては、今回チロリが入手できなかったの
で、マムシを小さく切ってハリのチモトにこきあげ、下にイシゴカイを大きめに付けた。
わずかにウネリがあるのが気になるが、足元に注意してまずは3~4色から探る。小さなキスの魚信があるが、なかなかハリ掛かりしなかった。何とか22㎝を1匹手にする。しかし同じ距離に小型のチャリコもいて、ときどきハリ掛かりしてくる。
中央の浅場狙いで26cmをゲット
川の中央部は浅くなっているためか、軽く根掛かりするところがあるが、あえてその距離を狙うべく5色前後に狙いをかえたところ、軽く押さえ込むような魚信。少しサオ先を送り気味にして待っていると、大きくサオ先が引き込まれる。慎重にリーリングする。頭を振るような動きがないのでキビレではなさそうだが、延長された護岸に引っ掛からないように慎重に取り込む。
魚体が長い。キスである。26cmあった。やはりこのクラスになると太い。久々に握った手が回らないキスを手にすることができた。4本バリの一番下の、マムシ+イシゴカイのハリに掛かっていた。日はすでに高くなっているが、やはりマムシは効果があるようで、その後もマムシを付けたハリにキスがくることが多かった。
近場で20cm超がポツポツ追加
ニアポイントも再度探ると、3色から2色の間で、20cmオーバーがポツポツと魚信を送ってくる。1色ゾーンは砂利や根が多いようだったので、このゾーンから手前は少し速めにリーリングする。
右岸も少し高くなった護岸の部分があり、何人かアングラーの姿が見えた。しかしいつもはチヌ狙いやルアーマンがよくサオを振っている沖に向かってのテトラゾーンにはアングラーが見当たらなかった。