カカリ釣りで52cmクロダイ手中 夏は『中切り』がオススメ【三重】

カカリ釣りで52cmクロダイ手中 夏は『中切り』がオススメ【三重】

三重県・南伊勢町礫浦(さざらうら)の光栄丸では毎年、梅雨明けごろから湾口に位置する養殖小割りでカカリ釣りクロダイの「数釣り」」が楽しめる。梅雨明け発表前の7月29日に訪れた。

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イカダ&カセ 海釣り施設

「立体的な攻め」に作戦変更

「今が時合いですね」と、さらに打ち返しのピッチを上げると、完全にボラが寄ったようで中層でもガンガンとダンゴにアタックしてくるようになった。ここで第2のターニングポイント。底だけでなく中層を狙う。「ボラ寄ればチヌ遠からず」の言葉を信じて穂先に集中すること。

「夏場である程度水深がある所では、チヌは一日中底にいるわけではなく、かなり上層まで浮いていることがあります。底ばかりを意識せず、中層にも目を向けて立体的に攻めてください。多分、中切りでも食ってきます。やってみましょう。」

カカリ釣りで52cmクロダイ手中 夏は『中切り』がオススメ【三重】愛用のパワーエサバケット22EX(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

作戦的中!45cm本命手中

サナギ+コーンをダンゴで包んで投入すると、中層からボラの激しいアタックが続き、底から7mほどの所でダンゴが割られた。そこからゆっくり落とし込んでいくと、すぐにサオ先にアタリがあり、ここで仕掛けを止めて様子を見ていると、いきなりサオ先が海中に突き刺さった。

「すごいアタリでしょ。これなら誰にでも分かるでしょう」と笑いながらやり取りを開始。やがて姿を見せたのは、きれいな魚体の本命クロダイ。検寸すると45cmあった。狙い的中。完全に状況を把握している。さあ今から連発だ。

マダイ猛攻で5連発

ここまでは思い通りの展開だったが……。なぜか次投からマダイの猛攻に遭い、中切りで45~60cm級が5連発。「本来ならこの時期はチヌが連発するはずなのに……。やはり照り込みが少なかった分、潮が甘いのかも」と太郎さんは分析する。

カカリ釣りで52cmクロダイ手中 夏は『中切り』がオススメ【三重】45cm〜60cmのマダイが連発した(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

この後も投入のたびにマダイのアタックが続く。これ以上マダイを釣っても仕方がないため、再度底トントンからハワセに切り替えた。ところが再び当て潮に変わってしまい、小割りの下に仕掛けが流される。おまけに午後3時ごろからは魚の活性が急に悪くなり、ボラアタリもストップ。午後4時30分に納竿となった。

夏場は「中切り」がオススメ

今回は2つのターニングポイントを紹介した。「特に水温が上昇する夏場は中切りが威力を発揮するので、皆さんも一度挑戦してみてください。アタリもダイレクトで面白いですよ」と太郎さんお勧めの中切り。この夏は挑戦してみよう。

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
光栄丸
出船場所:礫浦港
この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年8月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。