バスのフィネスフィッシングは難しい。そう思っている人に向けて、5つの上達法を紹介します。理解すれば、きっと釣果に反映されるはずです。
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フィネス上達のコツ
繊細で細かな技術は確かに必要です。しかし、一度身についた技術は釣りの幅を大きく広げてくれます。ここではいち早くフィネスの上達に繋がる方法をご紹介させていただきます。
1、ルアーセレクト
ワーム1つにしても大小さまざまあるように、シルエットも全く違います。ミミズのようなワームから、魚のようなワームまであります。投入するルアーに関しては、そのフィールドに合った物が適切です。
見極めとしては、リザーバーであればリアルベイト系のワームが最適ですし、野池であれば虫系は外せません。そのフィールドのバスが何を捕食しているのかを理解することが重要になります。フィネスはルアーを投入する前から始まっています。その日、一番魚を反応させるルアーを探していきましょう。
2、ロッドの握り方
細かくロッドをアクションさせているのが、繊細なフィネスではありません。私は、様々な状況に対応できる自身の技術のことをフィネスと呼びます。例えばロッドの握り方1つでも深度によってかえています。
1~3mの深さであれば「2フィンガー」でロッドを握ります。
これが4~6mの深さを釣る時には「3フィンガー」での握りとなります。
さらに7~10mの深さになると「4フィンガー」での握りを多用します。
ルアーの操作感はレンジが深くなるにつれてなくなります。7~10mを探る際は、ラインの僅かな違和感を感じる程度です。そもそもフィネスフィッシングはルアーを操作している、という概念が薄いので、魚からのアタリやちょっとした違和感を感じ取れるグリップの握り方を研究するのが良いと思います。
3、ポイントへのアプローチ
見えバスが居たら、目の前にルアーを投げたくなりますよね。わかります(笑)。しかし、そのアプローチで何回バスをキャッチできましたか?失敗して逃げられた回数の方が圧倒的に多いと思います。
簡単なケースは
・カバーにバスが寄っている
・岩陰に隠れている
・木の下に隠れている
といったケースです。
難しいケースは
・フラフラ泳いでいる
・浅瀬でゆっくりしている
という場合が多いです。
大きな違いは「物が絡んでいるかどうか」ということです。何か物に寄り添っていたり、隠れているという認識のバスは、警戒心が薄いのが特徴です。反対に、ただフラフラと泳いでいるだけのバスは、釣り人が見えているケースが多いので非常に警戒心が高いのです。
見えバスに対しては、「物に絡ませる釣り」を心がけましょう。シャローフラットでバスが回遊している場合であれば、その回遊先に小さな岩がないか、ウィードはないか、浮きゴミはないか…という確認を日頃から意識するようにしましょう。物に絡ませるだけで反応が全く違います。いわゆる「食わせどころ」ということです。
4、違和感でアタリをとる
フィネスの釣りをしている際、ルアーがどんな動きをしているか気になりますよね。ルアーのアクションを確認したいのであれば、シャローで目に見える範囲で確認すればOKです。その操作感とアクションのイメージを水中で行います。
前述しましたが、レンジが深くなれば操作感はありません。また、操作感は必要ありません。ここからは感覚の話になってしまいますが、操作感を取るのではなく「違和感」を取る意識に切りかえます。その違和感というのは、必ずラインに出ます。フィネスのバイトは、手に伝わってくるケースが多くありません。魚は吸い込むように捕食するからです。
フッとルアーが消えるようなバイトや、ゆっくりラインが走るといったバイトが大半です。手に伝わってくる頃には、すでにルアーを飲まれていることもありますので注意が必要です。
5、キャスト精度を上げる
繊細なアプローチが必要になるフィネスにアキュラシー(キャスト精度)は必須です。物に絡めてアプローチする際やオーバーハングに対してのスキッピングなど、釣果を伸ばしたいのであれば、一発でキャストを決める必要があります。
下の写真はどこにでもある一般的な野池です。フィネスでアプローチできるポイントはいくつあるでしょうか?
・オーバーハング
・岸際
・アウトレット
・縦護岸、etc…
目に見える範囲全てです。全てにアプローチできるのであれば、全てのポイントで、ピンポイントにキャストする必要があります。プレッシャーが高いフィールドではチャンスは多くありません。
投げたい場所に投げられなくて、離れた位置にルアーが着底してしまうだけで、バスに見切られてしまうことがよくあります。一度ルアーをバスに見せてしまうだけで、難易度はかなり上がってしまいます。そういった緊張感もあるフィネスは、ある意味釣りの究極系なのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?ただワームをちょんちょん操作しているだけではフィネスとは言えないことが、お分かりいただけたかと思います。
「フィネスで釣れば釣れるやん」とか「カッコよくないやん」と否定されがちなことは多いですが、そんなことはありません。ここまで考えて、イメージして釣っているフィネスってカッコ良くないですか?
自分で理論を構成して行うバスフィッシング。ビックベイトで取る1本もいいかもしれません。逆にフィネスで取る10本は技術がついてきます。自分流のフィネスを一緒に探していきましょう。
<M_STYLE/TSURINEWS・WEBライター>