新型コロナウイルスの影響から棒に振った乗っ込み期を取り戻したいと、4日の7防に続く第二段として、6月6日はチヌ(クロダイ)の聖地、神戸・和田防波堤に釣行した。この日は悔しいバラシもあったが、本命38&31cmを仕留めることに成功したので、リポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)
8時過ぎに31cmがクリーンヒット
回遊魚の群れは早々に去ったようで、朝一番に活況を呈したルアーマンたちの多くが早くも終戦モード。獲物を手にできていないルアーマンからは「とにかく魚らしい感触が欲しい」とボヤキも聞こえてくる。
私も潮位が下がって釣りづらくなりつつある中、何とか2匹目をと願って場所を転々とする。すると8時前に、イトふけがスッと消え、サオ先にコツンという感触が伝わった。サオ先を微妙に操作してテンションを調整し、食い込みを誘う。するとクッという引き込み。ここで鋭くアワせるとヒット。魚の抵抗をサオ全体で受け留めて浮かし、無事タモ入れ。サイズは31cmと小さめながら、元気物のチヌを追尾した。
この後は、程なくしてサオ先を抑え込むアタリがあったが痛恨のバラシ。潮位はさらに下がり、前打ちを続行しても勝ち目はほとんどなくなった。皮肉なシャレではあるが、ここが潮時と納竿。2匹の釣果を手に10時の便で波止を後にした。
帰りの船内でも全員がマスクを着用し、会話は少なめ。私は乗船場に戻ってから、氷を買いに河内渡船に立ち寄ると、顔なじみの店員さんが温かく出迎えてくれた。「また来てくださいね」と言葉をもらい、帰路に就いた。
今後の展望
今回私が挑んだチヌ狙いの前打ちは、イ貝が壁面からはがれ落ちる7月末まで、和田防でも沖の新波止でも楽しめる。エサは岩ガニのほうがいい日もあるので、できれば2つとも持ち込みたい。
同じ時期にはイ貝のほか、アケミ貝やサルボウ貝のエサでカンダイも一攫千金のターゲットとなるが、かなりの太仕掛けでないと瞬殺のラインブレイクは免れない。また、回遊魚や小アジなどは、秋のシーズンまでは文字通り水物で、安定して釣れる魚ではないが、群れが回って来れば格好の獲物に違いない。
和田防と周辺の沖防波堤の釣果情報は、河内渡船や協力関係にあるフィッシングマックス神戸ハーバー店のホームページなどからも得られるので、注目しておきたい。
<伴野慶幸/TSURINEWS・WEBライター>