『前打ち』釣りで38cm頭にチヌ2尾 周りでは青物高活性【神戸・和田防】

『前打ち』釣りで38cm頭にチヌ2尾 周りでは青物高活性【神戸・和田防】

新型コロナウイルスの影響から棒に振った乗っ込み期を取り戻したいと、4日の7防に続く第二段として、6月6日はチヌ(クロダイ)の聖地、神戸・和田防波堤に釣行した。この日は悔しいバラシもあったが、本命38&31cmを仕留めることに成功したので、リポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)

TSURINEWS編集部

海釣り 堤防釣り

河内渡船

渡船店は複数あるが、私が利用するのはこのエリアの老舗、河内渡船。和田防、新波止、ポートアイランド赤灯波止の3カ所に渡しており、多くの常連から寄せられる日々の生きた情報のほか、ホームページも充実している。

河内渡船でもコロナ対策をホームページに掲げており、店内受付では一般商店と同様に透明のビニールシートが設置されるなど、様々な策が講じられている。しかし、コロナ対策の主役はあくまでも釣り人自身。釣行には警戒心を持って、いわゆる「3密」を避ける自制的な行動と、感染の可能性に対抗する自己防衛がお互いに求められる。

また、河内渡船の場合、乗船場では船長に乗船券を呈示することと、ロッドケース以外の手荷物は全て指定の箇所にしか置けないというルールがある。このルールを事前に知っておかないと、乗船に手間取り、結果的に出船までに3密を作ってしまいかねないので注意が必要だ。

さらに、大阪湾の沖波止は全域で救命胴衣の着用が義務付けられているので、レンタルをあてにせず持参して、スムーズな乗船に協力してほしい。

『前打ち』釣りで38cm頭にチヌ2尾 周りでは青物高活性【神戸・和田防】和田防周辺図(作図:WEBライター・伴野慶幸)

和田防波堤へ

今回釣行した和田防は、ポートアイランド西側に位置する全長1140mの沖防波堤で、神戸港の沖防波堤の中でも人気の高い屈指の好釣り場だ。防波堤の構造は、外向き(沖向き)はテトラ帯、内向き(陸向き)は手前から沖20mぐらいまでは海底に敷石が積まれ水深は浅い。

チヌ釣りは、フカセ釣りだと外向き内向きともにフィールドとなるが、私が今回挑んだ前打ちは、外向きのテトラと海底の切れ目を立体的に探っていく釣りなので、自ずからフィールドはテトラの積まれた外向きになる。

『前打ち』釣りで38cm頭にチヌ2尾 周りでは青物高活性【神戸・和田防】狙いとなるテトラ帯(提供:WEBライター・伴野慶幸)

前打ちのタックルとエサ

前打ちのタックルは、テトラの沖の海底の切れ目を攻めるため、6.3mの前打ち仕様の専用ザオを使用し、ストライプカラーの落とし込み・ヘチ専用の3号ラインを巻いた落とし込み専用リールをセットする。

ラインの先には市販の目印仕掛けを接続し、ハリス2号を直結する。テトラにハリスが擦れて切れてしまうリスクを考えれば、ハリスは硬めでかつ太めがいい。垂直壁の防波堤に居付くチヌと比べて、テトラに潜むチヌは警戒心も弱めなので、少々太いハリスでも魚の食いはかわらない。

ハリはチヌバリ3号で、チモトにはガン玉2Bをかませる。今回のエサはイ貝を選択したが、和田防波堤の壁面はイ貝の着生が薄いので、別の場所で採取して持ち込むほうがいい。イ貝はビニールバケツに入れ、こまめに新鮮な海水に入れ換えつつ、釣り歩く分だけエサ箱に小分けにして持ち出すようにしたい。

『前打ち』釣りで38cm頭にチヌ2尾 周りでは青物高活性【神戸・和田防】当日のタックルとエサ(提供:WEBライター・伴野慶幸)

朝一番からルアーに青物がヒット

乗船場には30人ほどの釣り人が並んだが、大阪湾の回遊魚フィーバーの最中とあって、釣り人の9割以上がルアーマン。始発便が満員にならないようにとの船長の判断があったのか、当日は朝4時20分の臨時便が設定されていた。船内では全員がマスクを着用し、仲間同士の談笑もないまま、ほどなく船は波止に到着した。

西端の赤灯台の後、通称「出っ張り」で、私を含めた多くの釣り人が下りた。私が前打ちタックルの準備を始めた直後、早くも隣のグループがハマチとサゴシをヒットさせた。その後も周りではルアーマンたちが立て続けにヒットさせ、朝一番から各所で歓声があがっていた。ターゲットは違えども、魚の活性は高い。

当日は大潮で6時半前の満潮で、13時過ぎの干潮。朝マヅメの時合いを逃してはならないと、私も準備を急ぎ、5時前から前打ちを開始した。

『前打ち』釣りで38cm頭にチヌ2尾 周りでは青物高活性【神戸・和田防】多くの釣り人で賑わう波止(提供:WEBライター・伴野慶幸)

テトラでの前打ち

前打ちは落とし込み釣りの派生形で、斜めに積まれたテトラの海底の隙間や基礎石との境界付近、あるいは沈みテトラと呼ばれる単体で海底に沈むテトラ際などを探り当てて、そこにエサのイ貝をフワフワと落とし込んでいく釣法だ。潮が満ちている時は足元の水際近くにもチヌは寄ってくることはあるが、基本は仕掛けに付いている目印の動きと、サオ先に伝わる感触とを注意しながら、サオ先で仕掛けを操作して、できる限り深い所にエサを送り込めるかが勝負のカギとなる。

海底の様子や沈みテトラを探るには、偏光サングランスが威力を発揮する。海面の太陽の反射から目を保護する意味でも、前打ちには欠かせないアイテムの一つと言えるだろう。

和田防は長大な防波堤だが、普段と違い当日は沖向きのテトラにルアーマンたちが並んでいたので、前打ちは人の少ないエリアを転々として行うことにした。

好条件が揃ってチヌ38cm

朝は潮の動きがよく、適度に波気立っていた。水は澄み気味で、偏光グラス越しに海底の様子も見やすい。私の経験上、こういう状況は好条件が揃い、釣れると期待感が高まる。エサ付けはチヌへのアピールと食いのよさから、房掛けとした。

すると5時過ぎに明確な引き込みアタリが出る。鋭くアワせたが、残念ながらこれは空振り。しかし、期待どおりチヌの活性は高いと、気を取り直して続行。

6時前に今度はサオ先にモゾっとした感触が伝わってきた。早アワセにならないように少し間を置くと、グンと引き込み。ここでアワセを入れたが今度はハリス切れ。自分のへっぽこ釣り師ぶりに気持ちばかりが先立ってしまうが、冷静な釣りが釣果へのカギと内心言い聞かせて、別のポイントを探る。

ようやく3度目の正直が訪れたのは6時40分ごろ、目印がスッと引き込まれ、サオ先にコツンという感触が伝わった。ここでサオ先を操作して、仕掛けのテンションを微調整しながら。心持ちエサを送り込むと、クンと引き込んだ。この瞬間に鋭くアワせるとヒット。

テトラでハリスが擦れるとイト切れするので、サオ全体で魚の抵抗を吸収するイメージで浮かせにかかる。少々の強引になってもやむをえない。すると海面に魚体が見えた。大型ではないが油断は禁物。動きを読んで一瞬のタモ入れに成功。口元のハリ掛りは浅かったが、辛うじて38cmのチヌを捕獲できた。

近くのフカセ釣りの人が、私の釣ったチヌをうらやましそうに見ていた。根魚は釣れても本命のチヌは釣れていないようだ。一方、すれ違った洗練された若武者といった雰囲気の前打ちの人は、私には関心無さげにクールな表情でテトラを攻め続け、ほどなくしてチヌを釣り上げた。先程のフカセ釣りの人も後にチヌを仕留めており、この日のチヌの活性の高さがうかがえた。

『前打ち』釣りで38cm頭にチヌ2尾 周りでは青物高活性【神戸・和田防】釣り風景(提供:WEBライター・伴野慶幸)

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